ある夏の日に

テラスのハイビスカスが、次々と咲き始めた。
長雨で、咲き遅れを心配したが、連日の真夏日に勢いづいて。
照りつける太陽に向かい、優雅に花弁を広げる様は、
女の力強さと、母性愛に似ている。

冬の寒さに耐え、いっきに夜空に舞う花火のごとく、
夏を彩るこの花に、愛おしさを感じる。
想いを寄せる人の、一瞬の和みとなる為だけに
大輪を風にそよがせているような、そんな気がして。

あでやかに
夏を　　彩る
あなたの　そばで　　　


お得意の、葉書二枚綴りで。
メールではなく、こんな便りを、たまにはどうぞ。
どんな日照りの日でも、私は、あなたの側で咲き続けて、、、と。
絵手紙ならではの、奥ゆかしい心の伝達法。