恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

クロフネ~その7

2015-06-26 07:56:28 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

クロフネ~その7

〈アリサ〉
クロフネでジョージの昔の常連さんたちにあった。



彼らとおしゃべりするジョージは明るくて楽しそうだった。

ジョージは自分のことを『壊れている』とよく言うが、今まであたしにはよくわからなかった。

だけど、やっと分かった。本当のジョージはもっと明るくて、あんな笑顔を見せるんだ。

クロフネにいた頃はいつもあんなに楽しそうに暮らしていたんだ…。



みんな男の子たちだけど、少し嫉妬を感じてしまう。

クロフネのマスターだった頃のジョージに会いたい。

その頃のジョージにも好かれたい。

ううん。その頃のジョージと変わらないような笑顔を私の前でも見せて欲しい…。

美緒さんに負けたくない…。



譲二「アリサ…、どうしたの?」

アリサ「え?」

譲二「さっきから考えこんで…」

アリサ「クロフネのマスターだった頃のジョージってどんなだったかな~って想像してた」

譲二「そっか…アリサは知らないものな…。でも、もう少しの辛抱だよ…。
俺は必ずクロフネのマスターに戻るから…。アリサと一緒にね」


ジョージと一緒にここで暮らす。

クロフネのマスターとその恋人として…。

そんな夢みたいなこと本当にあるんだろうか?


譲二「今は一緒に暮らしてるといってもすれ違いばかりだけど、クロフネに戻ったらずっと一緒だよ…」


ジョージはあたしを抱きしめると深く口づけてくれた。


クロフネ』おわり



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