恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

永遠の刻(とき)~その1

2015-07-02 07:52:43 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

永遠の刻(とき)~その1

〈譲二〉
兄貴に呼びだされた。


紅一「アリサさんとはうまくいってるのか?」

譲二「ああ、まあな…」

紅一「そうか…。それなら良かった」

譲二「それを確かめるためだけで呼んだのか?」

紅一「いや、実は会長が『わしは死ぬ前にひ孫がみたい』と言っていてね」

譲二「じいさんが?」


会長とは俺たちの祖父の茶倉緑太郎のことだ。


譲二「ひ孫なら兄貴のところにいるじゃないか」

紅一「それはそうなんだが…。じいさんとしては逆らって小さな喫茶店のマスターをしたり、何度見合いしても結婚しようとしないお前が心配でならないんだろう」

譲二「…」

紅一「それにじいさんは俺よりもお前のことを何倍も可愛がってるからな」


二言目には兄貴はそういうが、俺自身は兄貴よりも可愛がられたような覚えはなかった。


譲二「それで?じいさんは今度は俺に何をしろと?」

紅一「付き合っている彼女がいるならさっさと結婚しろ。せめて自分の前に連れて来て紹介しろってことらしい」

譲二「それは…」


茶倉の人間、それも一番偉いじいさんに会うとなるとアリサが嫌がるだろうな、と思った。

しかし、アリサに「結婚しよう」と宣言した以上、それは避けられないことだというのも分かっていた。


譲二「今すぐでなくてもかまわないか?」

紅一「ああ、しかしなるべく早くしてくれ。じいさんも昔に比べて気が短くなっているからな」


その2へつづく



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