恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

永遠の刻(とき)~その2

2015-07-03 08:22:04 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

永遠の刻(とき)~その2

〈譲二〉
アリサにじいさんが会いたがっているという話をすると、案の定嫌がって尻込みした。


アリサ「そんな…茶堂院グループの会長になんて、とても会えないよ…」

譲二「会長といっても俺のじいさんだ。気難しいところはあるがただの年寄りだよ。それにアリサは年寄りの扱いは上手じゃないか」


2人で買物に出かけた折など困っている年寄りや足元がフラついている年寄りにさっと近づいて、さりげなく助ける姿に俺は気づいていた。

☆☆☆☆☆


尻込みするアリサを何度もなだめて、何とかじいさんに会わせる当日が来た。



その日、朝からアリサはほとんど物を食べることができなかった。

仕方がないので、温かいココアを飲ませて気持ちを落ち着かせた。



アリサはいつものファッションとは違い、大人しいブラウスと紺のスカートという出で立ちで、じいさんの前に立った。

そして、それまでの緊張もみせず、にっこり笑ってじいさんの質問に答えていった。

だから、俺のフォローの出番もほとんどなかった。



じいさんはアリサをとても気に入ったようだった。


アリサが「高校は中退してるんです…」と恥ずかしそうに言った時も、「女に学はいらん。それより譲二をしっかり支えて温かい家庭を守ってくれる方が大事じゃ」と言ってくれた。


気になったのは、じいさんが「子供は若いうちにさっさと産め。何人産んでもかまわん」と言った時だった。

アリサは黙っていたが、頬にさっと赤味が走り、その後すぐに血の気が引いて青白くなった。


俺は漠然と「中絶すると子供が出来にくくなるらしい」ということを気にしているのかな?と思い、じいさんが子供の話を止めるのをイライラと待った。


☆☆☆☆☆


帰りのアリサはしょんぼりして言葉少なだった。

俺は彼女の気を引き立てようと、じいさんがどんなにアリサのことを気に入ってくれたか実例を挙げて色々話したが、アリサはほとんど話を聞いていないようだった。


その3へつづく



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