吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
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以前予告した譲二続編のハピエンです。
譲二続編のスパエンは京都に、ハピエンは兵庫県の姫路城に行きます。
スパエンのヒロイン好みの内容に対して、ハピエンは譲二さんがとっても楽しんでる。
姫路城エピは譲二さんらしさが出ていて、私的には好きな話です。
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茶倉譲二 続編ハピエン~その6
〈譲二〉
レストランで食後のコーヒーを飲んでいる。
百花ちゃんは夜景をうっとりと眺めていた。
その柔らかな眼差しを見ながら、ここを予約して正解だったなと思う。
ネットで色々と調べた甲斐があった。
(百花ちゃんはちょっと大人びた雰囲気のレストランに憧れていたものね)
譲二「今日は疲れさせちゃってごめんね」
百花「でも、すごく充実してました」
譲二「そう?」
百花「やっぱり歴史のことを話したり、見たりしてる譲二さん、素敵です!」
百花ちゃんは満面の笑みで断言する。
百花「前に『魅惑の三国志展』に連れて行ってもらった時みたいでした」
うわぁ。今回もやっぱり子供みたいにはしゃぎ過ぎてたのか。
歴史のことになると周りが見えなくなるクセをなんとかしないと。
そんな俺を呆れもせず、許してくれる百花ちゃん。
百花「だけど…たまにはああいう子供っぽいところも見たいです」
10歳も年上なのにちょっと恥ずかしい。
恐る恐る聞いてみた。
譲二「頼りないと思わない?」
百花「そんなこと思ったことないです。譲二さんは、いつも大人だから」
そして、百花ちゃんは頬を少し染めながら言った。
百花「少し…っていうか、もっと可愛い部分を見たいです」
俺の可愛い部分か…。
百花ちゃんのこと、ついこの前までは小さい女の子だって思ってたけど、いつの間にか…俺が思うよりずっと成長してた。
(こんなに、百花ちゃんにドキドキするつもりなかったんだけどな)
その7へつづく