恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

クロフネハロウィン~譲二の場合~その8

2016-10-31 06:25:48 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

 

手抜き(>_<)昨年の記事の再掲です。

 

(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)

吉恋本家の番外編、『クロフネハロウィン』には譲二編がない。

だから、譲二編を自分で作ってみた。

高校時代で、付き合い始めて間がない頃。

この設定は他のルートと同じ。

(▼∀▼)(▲ω▲)†(▼皿▼) †(▲∀▲)(▼ω▼)


クロフネハロウィン~譲二の場合~その8

用意した料理もクッキーも無くなり、閉店時間より一時間も早く店を閉めた。

私たちは、譲二さんが用意してあったジュースとサンドイッチで簡単に乾杯した。


譲二「ありがとう。みんなのお陰で、お客さんにも喜んでもらえたし、今日のイベントは大成功だったよ!」

みんな笑顔で口々に今日の出来事を話し合った。


やがて、そのみんなも仮装のまま帰って行き、店は静けさを取り戻した。


(▼∀▼)(▲ω▲)(▼皿▼) (▲∀▲)(▼ω▼)


百花「マスター、テーブルの片付け、終わりました」

譲二「ご苦労さま。百花ちゃん、疲れちゃったでしょ?」

百花「いえ、なんだか楽しくて、あっという間でした」

譲二「ほんとにね。百花ちゃんやみんなのお陰だよ」


譲二さんは私の肩に手をかけると、そっと覗き込んだ。


譲二「白雪姫の衣裳にして正解だったな。よく似あってるし、とっても可愛い」

百花「もしかして、子供の頃のハロウィンの仮装を覚えてたんですか?」

譲二「うん。メイド姿がダメってなった時に、百花ちゃんに似あう仮装は何かな、と考えたら、自然に昔のお姫さまの姿が思い浮かんでね」

譲二「あの頃も可愛かったけど…今はもっと…とても綺麗だ。ただし、ハルが王子さまの仮装で無くてよかったよ…でなきゃ、妬いちゃうところだった」

百花「そう言えば譲二さん。子供の時、私はじーじに『王子さまになって』て言いましたよね?」

譲二「ああ、そうだったね」

百花「あの時、じーじは『お前がもっと大きくなって、ホンモノのお姫様になってたら、考えてやる』って言ってませんでしたっけ?」

譲二「アハハ、そんなこと言ってたかな?」

百花「白雪姫になるって分かってたら、譲二さんにも王子さまになって欲しかったです」


私は譲二さんのいつもの仕事着をそっと撫でた。


(この仕事着姿もとてもステキだけど…。王子さまの衣裳の譲二さんも見てみたかったな)


譲二さんの顔が少し赤らんでいる?


譲二「百花ちゃん…。百花ちゃんは俺にとってはいつもお姫さまだよ。昔も今も…」


百花「…はい」

譲二「だから、百花ちゃんが望むなら、俺は王子だろうと王さまだろうとナイトだろうと、なってみせる」


私たちは見つめ合った。


譲二「って…ちょっとくさいセリフ、言っちゃったかな…」


照れ笑いをして譲二さんは「ココアでも飲もうか?」と言った。

その時、私はあることを思いついた。


百花「譲二さん、ちょっと待っててください。取ってくるものがあるので」


私はジャック・オ・ランタンのところに駆け寄った。


(ジャックさん。しばらく借ります)


譲二「百花ちゃん、どうしたの?」


訝しげな譲二さんに、私は「少しかがんでください」と言った。


私はジャック・オ・ランタンから取ってきた王冠を譲二さんの頭にそっと乗せた。


譲二「百花ちゃん、これって?」

百花「はい。私は…お姫さまになりました。だから、譲二さんも約束通り私の王子さまになってください」


譲二さんにぎゅっと抱きしめられる。


譲二「百花ちゃん、なんでそんなに可愛いこと言ってくれるの…? これ以上俺を夢中にさせないで…」


そっと譲二さんの唇が降ってくる。

額から鼻筋にかけて、ふわりと繋がる軽いキス。

そして…耳元で熱い吐息とともに囁かれた。


譲二「百花ちゃんは俺だけのお姫さまだよ…」


そして…譲二さんは私の肩を抱いて促した。


譲二「こっちへおいで」


そばのソファーに座ると私を膝の上に乗せた。



譲二「俺の……お姫さま…」

百花「…ん、…っふ…」


私たちは何度も口づけを交わした。

ジャックの王冠はいつの間にか滑り落ちたが、私たちはそれに気づかないまま、キスを楽しんだ。



クロフネハロウィン~譲二の場合(▼∀▼)†おわり



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