吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二の妄想小説。譲二ルート続編のお話を彼氏目線で眺めてみました。
ネタバレありです。
☆☆☆☆☆
以前予告した譲二続編のハピエンです。
譲二続編のスパエンは京都に、ハピエンは兵庫県の姫路城に行きます。
スパエンのヒロイン好みの内容に対して、ハピエンは譲二さんがとっても楽しんでる。
姫路城エピは譲二さんらしさが出ていて、私的には好きな話です。
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茶倉譲二 続編ハピエン~その5
〈譲二〉
白鷺城をバックにして立つと、百花ちゃんを呼んだ。
彼女の腰に手を添える。
老人「はい、撮りますよ」
譲二「お願いします」
自然と俺に寄りかかる体勢になった百花ちゃん。
身体が強張ってるみたいでぎこちない。
譲二「百花ちゃん、緊張してる?」
百花「ちょっとだけ…こんなふうに写真を撮ることってないから」
(なんて、可愛いんだ!)
譲二「ははっ、旅行に来たのも初めてだしね」
カメラを持つご主人の隣では、老婦人がニコニコしている。
老人「はい、撮れましたよ」
譲二「ありがとうございました」
老女「お2人とも、仲よくね。よい旅を」
百花「ありがとうございます」
老夫婦は程よい距離をとりながら、2人で歩み去った。
(いつか俺たちもあんな夫婦になれたらいいな~なんて)
ちょっと照れながら百花ちゃんの方を見ると、彼女も2人の後ろ姿をじっと見ている。
時計を確かめてみた。
(さてと…そろそろ予約の時間だな)
譲二「百花ちゃん、そろそろおなか空かない?」
百花「あ、そう言えば…」
譲二「じゃあ行こっか」
そっと彼女の手を繫いだ。
百花「この辺にお店あるんですか?」
譲二「泊まるホテルの近くにね」
(今から移動したら時間的にもちょうどいい)
彼女の柔らかな手をしっかりと握って、歩き出した。
その6へつづく