恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

竹取物語in吉祥寺恋色デイズ~その4

2015-01-16 08:52:40 | 吉祥寺恋色デイズ

吉祥寺商店街の秋の文化祭の演目にクロフネも参加することになり、『竹取物語』をやることになった。

その配役がクロフネの壁に張り出された。


〈竹取物語配役〉
かぐや姫…佐々木百花
竹取の翁…茶倉譲二(二役)

5人の貴公子:
石作皇子(いしづくりのみこ)…種村春樹
車持皇子(くらもちのみこ)…佐東一護
右大臣・阿倍御主人(あべのみうし)…湯野剛史  
大納言・大伴御行(おおとものみゆき)…八田竜蔵 
中納言・石上麻呂(いそのかみのまろ)…初音理人 

帝(みかど)…茶倉譲二(二役)

兵士たち
種村春樹、佐東一護、湯野剛史、八田竜蔵、初音理人

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

竹取物語in吉祥寺恋色デイズ~その4

 

右大臣・阿倍御主人(あべのみうし)

 

 

 

〈あらすじ〉

 

・火鼠の皮衣
右大臣である阿倍御主人は唐土(もろこし)の商人に火にくべても焼けないという火鼠の皮衣を買うよう手紙を出す。
無事手に入れた大臣は意気揚々とかぐや姫に会いに行く。
かぐや姫がこの火鼠の皮衣を入れた箱を見ると、様々な種類の美しい瑠璃(宝石)を使って作ってある。
皮衣を見ると、紺青色をしている。毛の先端は、金色に光り輝いている。宝物のように見えて、その美しさには並ぶ物もない。
火に焼けないという事よりも、その外見の美しさが際立っていた。
しかし、かぐや姫の目の前で大臣が皮衣を火にくべるとめらめらと焼けてしまった。

 

 

 

 一護「人任せで、そのまま信じるなよ」

剛史「先に端っこだけ燃やして確かめるべきだよな」

春樹「タケなら疑って確かめそうだよね」

剛史「ああ。絶対怪しいと思う」

理人「タケ兄ならかぐや姫に持って行く前に、全部燃やしてしまいそうだね」

 

 

 

その5へつづく

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

阿部御主人=剛史くんが着てるのは直衣。襲色目は花橘。

 

直衣は上級公卿の日常着で、冠(この絵でも被っているお内裏様が被っているもの)を付けると参内することもできました。

絵巻物では右大臣以下の貴公子たちは直衣を着てます。彼らは皇子と違い、臣下で、仕事=参内するから狩衣よりも正式な直垂をきてるのかな?と私は理解してます。

平安後期になると直衣も年齢などで色が細かく決まってました。
これは冠をつけて参内する時のために色が決められてたみたいで、日常着であれば色の制約は無かったみたいです。
竹取物語は古い時代だし、色は華やかな方がいいので、敢えて正式じゃない色目にしてみました。

 

 



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