華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

誉められると嬉しい

2012年10月03日 22時17分50秒 | Weblog
今日も午後シフト。静かな夜だった。先日15時間労働をやったおかげでTime Managementが少しわかってきたような気がする。先輩看護師に助けられながらやけど、なんとか早く仕事を終わらせることができた。

このように時間に余裕があったので先輩方と話す機会があり、その中でひとつお褒めの言葉をいただいた。私は年輩の方に対する接し方が良いらしい。これは私の態度が特別良いわけではなく、環境に拠るものが大きいと思う。
小さい頃は祖父母に加え曾祖母も一緒に住む4世帯同居で、今も日本の実家には祖母が健在。また前職の客層も平均65歳。加えて日本の年上は敬うべきという教えの中で、自然と年輩の人と接する態度を身に付けてきたんだと考える。
社会意識・グループ意識が強い日本に対して個人意識が高いオーストラリアでは少々事情が変わってくる。これは大学の中でも言われたんだけど、オーストラリアは核家族が当たり前で、年老いた家族を家で看るという慣習がない。多くの老人はパートナーを失った後ひとりで暮らすか老人施設に行くのが一般的。というわけで若い世代が年輩の方に慣れ親しんでおらず、接し方がわからない場合が見られるとのこと。
その結果、看護師の中には年輩の患者さんに対して横柄な態度をとる人もいるようで、長年この病院で働いてきた先輩はそういう場面を見るにつけ悲しい気持ちでいたそうだ。

こういう瞬間に「日本人でよかったなー」としみじみ。オーストラリアや他の国の人が相手のことを敬わないかといえばそんなことはないけど、日本人の他人を思いやる気持ちというのは素晴らしいと思う。
加えて、もちろん毎日・毎回とはいかないけど、患者さんに接するときは自分の家族や、将来自分が年老いたときにどのようにしてほしいかを考えながら応対するように心がけている。普段心掛けていることを評価してもらえると日本人としても個人としてもとても嬉しい。

しかしそれと同時に「No」という強さも身に付けなくてはなぁ。でないとTime managementがボロボロになって結果的に同僚や先輩に迷惑をかけることになってしまう。このバランスが上手にとれるようになったらもう少し良い看護師になれるかしら。

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