華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

看護師って報われない

2021年06月08日 20時54分57秒 | Weblog
本日で勤務6日目。さすがに疲れた。同僚からも「休んでないよね?」と言われるほど疲れがにじみ出てたみたい。
今日もポート2で勤務。いいチームで作業して、12時前にはやるべきことはほぼ終わっていた。いいことだ。

ところで。
今日はあるおばあさんとバトル。
骨折で痛みを抱える人なんだけど、自分のことは全部自分でできる。シャワーもひとり。トイレもひとり。ただ長い時間歩けない。階段が上がれないという理由でうちにいる。
そのおばあさんがリハビリ自体に参加するのを拒否しているという。ぶっちゃけ痛みがあるのかどうかも疑わしく、自分のやりたいことだけやるというタイプ。基本のことは自分でできるんだし、だったら退院させればいいのに、ドクターも理学療法士も患者さんと戦わない。ドクターなんて「行かないっていうなら自宅への退院はあきらめてもらうことになるって言っておいて」だと。私が小うるさい看護師だということをドクターもわかっているらしい。
そう。
私は理由をつけてリハビリに参加せず、ダラダラしている患者さんが嫌いだ。今日も病室に行ってリハビリに参加するように伝えた。


患者さん「今日は行かない。昨日行ったから」
リハビリ病棟にいる以上、毎日参加するのが基本です。
患者さん「なんでよ? 私に選択肢はないわけ?」
拒否する理由がないのであれば参加してください。
患者さん「腰が痛いからいけない」
では薬をもらってきます。
患者さん「薬なんて飲みたくないの」
痛みを理由にじっとしているのならリハビリ病棟にいる意味がありません。そもそも患者さんには痛みを我慢してほしくありません。そのための薬です。
患者さん「明日、CT撮って、どこが悪いかを見てもらうの!」
それが参加しないなんの理由になりますか?
患者さん「だから悪いところがわかるって言ってるじゃない」
今でも十分動けてますよね? 薬をもらってくるのでリハビリに参加してください。
(※に戻る)。

このループを数回やったわ。最終的には薬を飲んでリハビリに参加することを承諾させた。
担当の理学療法士にこのくだりを伝えたら「すごいね。よく言ったね」とのこと。そうじゃねーよ。お前も戦えよ! 病院にいて理由もなく治療を受けない患者さんほど要らないものはないのよ。
こういう患者さんとのやり取りは本当に疲れる。相手のいら立ちを一心に浴びることになるからね。私だって悪者になんてなりたくない。それに以前にも書いたけど、何もしたくない患者さんは好きなようにさせておく方が作業的には楽。だけどそれは違う。リハビリ看護師としてそれは見過ごせない。
また、公立病院で大部屋でも患者さんを一泊させるのに10万円ほどかかるとされている(設備費、食費、医療費、人件費などなど)。それはすべて税金で賄われている。ドクターたちももっとそういうことにも着目して、本当にベッドを必要としている患者さんのために厳しくなれと声を大にして言いたい。
看護師って本当に楽な仕事じゃないわ。わがままで横柄な患者さんから理不尽な怒りをぶつけられるんだもんね。単純な疲れと重なって、今日は本当に疲れた。

帰宅。
今夜もテイクアウト。買い物に行く気力も料理をする気力もなし。Dも仕事探しの方でいろいろあって、簡単に済ませた。
食後、もう何時間もソファから動かずに今に至る。居心地が良すぎて動けないのよ。

明日はやっとお休み。
朝はチャーリーを病院へ連れて行く。お尻をこするような仕草を見せていて、おそらく肛門腺が詰まっている。何とか絞りだそうと何度も試みたけど私では無理だった。あぁ、50ドル…。
ついでに書いたら先日、車のカギが突然壊れた。センサー付きのもののため修理費に2万5000円ほどかかるらしい。この間頑張ってダブルシフトで稼いだけど、その残業代をもらう以前に出て行き先が決まっているという悲しさ。マイナスにはならないから良かったということにしよう。
コメント (2)