華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪10年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

袖すりあうも多生の縁

2013年06月27日 21時46分01秒 | Weblog
今日はなかなか実りのある一日だった。

まず朝は、何本か電話をかけた。そのうちひとつは移民局。もう19ヶ月も待っている永住権申請の件。
先週メールで求められたいくつかの書類を提出。その後を確認するための電話。下手したら1時間近く待たされるんだけど、今日は20分ほどで人と話すことができた。その結果メールで送った書類は無事に受理され、あとは処理を待つばかりだとのこと。十中八九大丈夫だと思うけど、早く安心したいもの。

電話をかける一方で洗濯。ずっと天気が悪いので洗濯物は乾きそうにないのだけど、少しでも電気代を浮かせるために一晩部屋干ししてから乾燥機に入れることにしている。みみっちぃけど「貯めようとしないとお金は貯まらん」が持論。チリも積もればなんとやら。

さて。
午後からは所用があって外出。夕方にわが田舎町に戻って、食材の買出しにお安めスーパーへ向かった。
車を止めてお店に入ろうとしたらおじいさんが話しかけてくる。
「車のブースターケーブルを持ってないか?」
どうやらおじいさんの車のバッテリーが上がってしまったよう。
私の車も一度バッテリーがあがったことがあり、そのときに買った携帯ブースターがあったので試してみることに。しかし2年以上トランクで寝ていたブースターは充電されておらず、残念ながらつないだところでうんともすんとも言わず。
おじいさんは途方にくれている様子。杖をついていて、歩くのにも苦労している。後からDが聞いたところによると、軽いパーキンソン病をわずらうとともに、2ヶ月ほど前に手術をしたばかりだとのこと。2人しておじいさんを放っておけず、駐車場にいる人片っ端からケーブルを持ってないかを聞いてまわった。
その中には入れ墨にだらしない服装、妙な髪形をしたオニイチャンもいた。「持ってない」と言いつつも、なんやなんや?と寄ってきた。どうも少し車に詳しいようで「じいさん、俺らが車を押すからその勢いでエンジンかけてみろ」という。このオニイチャンとその友達、Dの3人でおじいさんの軽トラを押し、駐車場内を走行。しかしこれも失敗。オニイチャンいわく、おじいさんの車のバッテリー自体がすでに死に掛かっているとのこと。そして「ちょっと5分ほど待っとって」と言い残して、友達も積み残して車でどこかへ消えていった。一緒に待っていても仕方ないので私もDを残して、その間にお買い物。もう残る必要もなかったけど、“乗りかかった船”ということで最後まで付き合うことにした。
現場に戻ると、車は無事にエンジンがかかっていた。オニイチャンが家から工具と予備バッテリーを持ってきて、それでエンジンをかけた様子。私が着いたときは壊れかかったバッテリーを車体に戻しているところだった。
無事にすべてを終え、おじいさんの車がちゃんと動くのを確認してから「じいさん、新しいバッテリー買わんとあかんで! 気をつけてな!!」と言い残してオニイチャンたちは去っていった。おじいさんはたいそう喜んだ様子だった。結果的にただの見物人でしかなかった私たちにもお礼を言ってくれておじいさんも帰っていき、私たちも程なくして帰路についた。
思いがけなく“助け合いの精神”に触れることができて、2人もちょっといい気分。それと同時に、申し訳ないけどちゃんとした身なりには見えなかったオニイチャンがとても面倒見とフットワークの良い人で、「人を見た目で判断しちゃいけないね」とも話していた。

実際には何もできなかった私たちだけど、Dが一生懸命おじいさんを助けようとする姿を見て少々誇らしい気分。買い物中にこっそりご褒美としてDの好きなチョコレートを買っておいた。
しかし。
帰宅して、私が嫌がっているのを知っているにも関わらず家の中で靴を脱いだので、そのチョコレートの存在はDに知らされることなく、今、冷凍庫で眠っている。誰が掃除すると思ってるねん(怒)(我が家は土足厳禁。たたきがないので、外で脱いでから靴を持って入り、室内のシューズラックに並べるようにしている)。

夜ご飯は豚肉ステーキと蒸し野菜。なかなか美味。今はもう11時を回っているのにコーヒータイム中。それでも眠れると思うぐらい昨日の疲れを引きずっている。
明日もお休み。しっかり休んで、続く6連勤に備えなくては。

追記。
フェデラーが2回戦で負けてしまった。このニュースで今日もバカッと目が開いた。悲しい。ジョコビッチも好きだけど、ウィンブルドン、もう興味がなくなっちゃったなぁ。
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