goo blog サービス終了のお知らせ 

華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

避難しまショー

2011年01月12日 19時00分45秒 | Weblog
前回のブログの後、カトリーナととりあえずできることをやった。幸いなことに今日の天気は良く、荷造りは順調に進んだ。しかし何の用意もしていないところで始まった避難準備なので超バタバタ。カトリーナいわく「引越しをたった一時間でするような感じ」。

浸水被害が予想されるので、下の方にあるものはすべて上へ上へ。


幸い友人の車をウチの前に停めていたので、その中に可能な限り詰め込み、小さな丘の上に駐車。


私の部屋のたんすも空に。


引き出しを引っこ抜いて高いところへ。


これはリビングルーム。


カトリーナの部屋。


ある程度荷造りが住んで近所の人としゃべっていたら、車で通りかかったおじちゃんが「近くで砂袋配ってるところがあるから一緒に行くかい?」。このおじちゃんはいろんな人を助けてまわっているらしい。私たちはバスルームの給水口をフタしていなかったので連れて行ってもらうことにした。

ついでに砂袋づくりも手伝った。みんな、すごく助け合ってる。本当に不謹慎だけど阪神・淡路大震災のことを思い出す。砂袋作りのBGMにロックミュージックが流れているあたり、すごいオーストラリアやけど。

砂袋作りも落ち着いて、私たちにも少し余裕ができてきたので、近くの様子を見に行った。すぐ近くを流れる幹線が浸水で通行止めになっていた。


バス停の左側は普通の道路。完全に水没。


近くの駅へ向かう道も。


小さな川の上の橋も水没。


重ね重ね不謹慎ではあるけど、これも何かの記しに一枚。


私たちの家は十中八九浸水する。やれることはやったつもりだけど、おそらく防ぎきれないだろう。下手をすると水位は天井まで上がると報道されている。私は一通りの片づけを終えて友人宅に避難した。どうなるか見届けたい気持ちはあったけど、どうにもならなくなってからでは遅いと思ったので。カトリーナは見届けたいからといって一緒に避難しなかった。ちなみに私たちの家の前では、まだ通行止めにはなっていないけど、すでに道路いっぱいに増水が始まっている。さっき電話したら「ちょっと水位がさがってきたわ」とのこと。しかしピークは今日の夜中から明日明け方にかけて。

何事もないことを祈るのみ。

とりあえず無事

2011年01月12日 10時55分36秒 | Weblog
浸水を経験することなく朝を迎えた。しかし市内の数ヶ所ではすでに浸水が始まっている。River Sideと呼ばれる街の中心地でも川の水位が上がり避難を余儀なくされているそう。

Brisbaneは海からそれほど遠くない=下流にあるということ。現在、先に内陸の方で降った雨が下流へ流れているのを待っている状態で、今日の午後から明日の午前4時にかけて市内はかなり深刻な川の氾濫・浸水危機にさらされるらしい。最悪の事態だと水位は9メートル(3階建て家屋ぐらい!?)に至るそうだ。そうした場合、私の住む部屋は確実に浸水する。浸水を見届けたい好奇心もあるが、水はほんの短い間であっという間に何もかもをさらっていくので、そうならない前に避難しようか…とも考えている。

比べようもないが、くしくも16年前の1月に起こった阪神・淡路大震災を思い出している。ひどく寒い冬で、街中がどんよりとした空気に長い間包まれていたことを今でも覚えている。今、オーストラリアは夏。ある程度予想できている被害であるがゆえに死傷者が少ないこともあり、被災者の中には「もう起こっちまったもんはしゃーないさー」的な陽気な雰囲気もある。日本だとそういう雰囲気を作り出すことが禁忌であるように思うが、こういうときこそ笑える方がいいように思う。

さて。
状況は思っているよりも深刻のよう。今も隣人が来て「確実に浸水する」とのこと。カトリーナと私は今から荷物をまとめる。昨夜とりあえずの避難バッグを作ったけど、それでは足りないよう様子。にわかに忙しくなってきたぞぅ。