1月31日から2月2日まで行政視察として、三重県庁(31日)、桑名市(1日)、亀山市(2日)に行って来ました。会派の議員(男性)4名で、3自治体とも「議会基本条例の制定(改正)について」という共通のテーマを設定しました。
同じテーマで視察すると、議会の取り組む姿勢や議会事務局の雰囲気が伝わり、自治体議会ごとの対比ができるなど、本当に勉強になった視察となりました。地方議会とはその議会の成り立ちでこんなにも違うのか、という感想も持ちました。
1月31日は、午後1時から三重県庁での視察でした。通常の視察は2時間程度ですが、当日は、事務局内の担当者が5人(3グループ)も入れ替わり立ち代わりで丁寧な説明があり、結果、終了が4時30分となりました。
三重県議会は、都道府県の中で初めて議会基本条例を平成18年12月に全会一致で制定した議会です。早稲田大学マニフェスト研究会の(議会の)改革度ランキングにおいても、情報公開(部門で第一位)でトップクラスの自治体議会です。
それだけでなく、首長の専決処分を防ぐため、議会会期の二期制をとっており、また議長の「議会改革諮問会議」などの付属機関が多く設置され、毎日のように検討会や委員会(会議)が開催されていました。
まさに、「働く議会」そのものでした。
こうした改革のエンジンは、やはり北川・元三重県知事の時代に淵源があったようでした。それだけに、議会事務局の職員も毎日、仕事で忙しいようで、31日の視察当日も、職員が会議の掛けもちをしていました。必然的に職員の残業も多くなり、「休日出勤をしなければ仕事に追いつけない。」との本音も出ました。
しかし、こうした議会改革が進んでいる三重県議会ですが、県民の反応はというと、(議会への関心は)「今、一歩。」ということでした。改革の頂点に立つトップランナーであるがゆえに「議会改革を不断に行わなければならない議会の苦悩。」というものも垣間見えました。