隆々ブログ

小平市議会議員 立花隆一の活動報告です。

なぜ、ユニバーサル社会にならないのか。

2010-09-06 | 活動
7月に、車いすを利用するお子さんがいる方から相談を受けました。

市内にある歩道に設置してある段差対策(UDブロック)を青梅街道など(都道)に設置して
ほしい。
「将来、自立して生活するためにも自分で車いすに乗って目的地にいけるよう改善してほしい。」
との要望でした。
その後、市の当局と相談しましたが結論は、「東京都にはUDブロック(写真参照)を使って
ほしいと要望してしていますがなかなか使ってもらえません。」との回答でした。

そこで、UDブロックに関して経過と現状を(市の説明から)について報告します。

◇UDブロックは、福祉のまちづくりを担うものとして平成15年度から導入した歩道に設置
する車いす用のブロックである。

◇UDブロック整備率は、数年の整備率が2から3%となっていますので、歩道の設置可能
な箇所のおおむね57%に設置となっています。
整備の完了は概ね15年から20年という期間がかかる。

◇都道については、平成15年から要望をしたことで3年ほど設置した箇所がある。
青梅街道の整備のときに設置したという経過があったが、平成20年度になり、そのUD
ブロック自体が東京都の工事設計基準に組み込まれていないという理由で、東京都として、
UDブロックをつける考え方はないということであった。

せっかく、自治体が独自のいいアイデアを提案しても東京都が設計基準にないからやらない
というのは、地方主権という考えから言って納得がいきません。
小平市の選出した東京都議会議員2名は、5年前まで小平市議会議員を務めていた方ですが、
姿を見ている限り地域のために汗をかいて仕事をしているようには思えません。
我々の仕事で、壁に当たるのは東京都に関わることばかりです。

「ユニバーサルなまち」にするためには上から目線ではなく、(都議会議員を含めた)議員
自身が車いすの利用する方の目線で物事を考える必要があります。
そこにどうすればよいのかという答えもあるのではないでしょうか。

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