二胡を作ってきて、いまだによくわからないことが沢山あります。
ヴァイオリンなども、いくらストラデバリウスが優れていると言われていても、
何故、どこがという事が、いまだに良くはわかっていないのです。
確かに、沢山の科学者が、この100年以上様々なデータ、
表板の厚みやその変化をいくら数値に現して、その通り再現したとしても、元の楽器には及びもつかないという事もあります。
表板だけではなく裏板、脇板、ネックなども完全にコピーしたとしても、原形の楽器にかなわないのだそうです。
また、相当良くできてこれならというものが出来たとしても、その通り作れば全ての楽器が、そうはならないそうです。
そうかといって、反対に安い楽器でも、相当良い音になるという事もしばしばあります。
二胡の場合もそれは同じようです。
木と皮の関係、厚みのバランス削りのバランス、同じ刃物で削りだしているのですし同じ木で作ってもなじ蛇の一枚と鳴りの皮を使ったとしても、同じようには鳴りません。
それほど、大したことの無いと言われる楽器でも、胴のある部分にボンド時の粉を塗りつけるだけでも、見違えるように良く鳴る楽器というのもあります。
また反対に、胴のある部分を削りだしても、良く鳴る楽器というのがあるのです。
その削りだしにしても、場所によっては、紙やすりのほんの2,3擦りで音も変わってしまいます。
勿論、大まかなことは分かります。
胴のこの部分は、高音の音の変化に対応する、この部分は低音の変化に影響する。
でもその部分が楽器によってすべて同じとは言えないでです。
それは木自体が均一な性質ではないからともいえるのでしょう。
ですから同じ形に作っても木の性質いかんでは相当鳴りに影響します。
かといって、最初の内はそれほどでもなくとも、ある程度弾き込んでいくと、とても良く鳴り始める楽器というのもあります。
全ての二胡は弾き込むととても良い響きと音色になっていくようですが、
その弾き込み方にもよるようなのです。
ですから名演奏家に弾きこまれてきた楽器は、どれもよい鳴りをしていくと、言われていますし、確かにそのように感じます。
先日、チェンミンさんとお会いして、その時にバリサンダーのCDMを1年半ぶりくらいに弾かせてもらいました、
大して弾けるわけでもない私が弾いても、蛇皮の他の楽器と変わらないととがする、
その上、チェンミンさんが弾いても、私が弾いても、チェンミンさんの音がする!!
まあ、当然といえば当然なのでしょうが、
ここまで育っているとは思いませんでした。
どうやらこのバリサンダーご希望の方がいるらしく、最終的な調整に行ったのですが、そんな必要はなかったですね。
そうそう、音楽園で楽器の販売会があるとのことです。興味のある方はお問合せしてみたらいかがですか。
https://otorakuen.com/erhu-hanbai-10-23-25/
話はヴァイオリンに戻ります。
科学者たちがデータをたくさんとって、ストラデバリウスのコピーを作り、かなり近いところまではいったのだそうですが、
今一つ原形の楽器にかなわない。(人によっては同じくらいに良く鳴るという方もいるそうですが)
その原型の楽器は、もう300年近く、プロの演奏家たちの手から手に渡って弾き込まれてきています。
そのデータ、楽器の細部のデータに現れるのでしょうか。たとえ同じ木だとして同じように削り込んだとしても、塗料も違いますし、それを弾き込んできた数が違いますね。
確かに、波形や振動などのデータは取れるでしょう。でも、300年前の材料と同じものではないですし、材料そのものはマネしようがありません。
その弾き込んだ分のデータは、新しく作った楽器では実現できないでしょう。
数十年も数百年も育ってきた木をまねて、その当時の気候と土質に合わせて育てるなどという事は不可能でしょう。
その育てられてきた楽器をまねて作ったとしても、同じようになるとは、とても思えないのです。
先日の音楽園でバリサンダーを弾いて、作りももちろん大切なのですが、弾き込みの大切さにつくづく思いいたったのです。
楽器は弾き込み!
ヴァイオリンなども、いくらストラデバリウスが優れていると言われていても、
何故、どこがという事が、いまだに良くはわかっていないのです。
確かに、沢山の科学者が、この100年以上様々なデータ、
表板の厚みやその変化をいくら数値に現して、その通り再現したとしても、元の楽器には及びもつかないという事もあります。
表板だけではなく裏板、脇板、ネックなども完全にコピーしたとしても、原形の楽器にかなわないのだそうです。
また、相当良くできてこれならというものが出来たとしても、その通り作れば全ての楽器が、そうはならないそうです。
そうかといって、反対に安い楽器でも、相当良い音になるという事もしばしばあります。
二胡の場合もそれは同じようです。
木と皮の関係、厚みのバランス削りのバランス、同じ刃物で削りだしているのですし同じ木で作ってもなじ蛇の一枚と鳴りの皮を使ったとしても、同じようには鳴りません。
それほど、大したことの無いと言われる楽器でも、胴のある部分にボンド時の粉を塗りつけるだけでも、見違えるように良く鳴る楽器というのもあります。
また反対に、胴のある部分を削りだしても、良く鳴る楽器というのがあるのです。
その削りだしにしても、場所によっては、紙やすりのほんの2,3擦りで音も変わってしまいます。
勿論、大まかなことは分かります。
胴のこの部分は、高音の音の変化に対応する、この部分は低音の変化に影響する。
でもその部分が楽器によってすべて同じとは言えないでです。
それは木自体が均一な性質ではないからともいえるのでしょう。
ですから同じ形に作っても木の性質いかんでは相当鳴りに影響します。
かといって、最初の内はそれほどでもなくとも、ある程度弾き込んでいくと、とても良く鳴り始める楽器というのもあります。
全ての二胡は弾き込むととても良い響きと音色になっていくようですが、
その弾き込み方にもよるようなのです。
ですから名演奏家に弾きこまれてきた楽器は、どれもよい鳴りをしていくと、言われていますし、確かにそのように感じます。
先日、チェンミンさんとお会いして、その時にバリサンダーのCDMを1年半ぶりくらいに弾かせてもらいました、
大して弾けるわけでもない私が弾いても、蛇皮の他の楽器と変わらないととがする、
その上、チェンミンさんが弾いても、私が弾いても、チェンミンさんの音がする!!
まあ、当然といえば当然なのでしょうが、
ここまで育っているとは思いませんでした。
どうやらこのバリサンダーご希望の方がいるらしく、最終的な調整に行ったのですが、そんな必要はなかったですね。
そうそう、音楽園で楽器の販売会があるとのことです。興味のある方はお問合せしてみたらいかがですか。
https://otorakuen.com/erhu-hanbai-10-23-25/
話はヴァイオリンに戻ります。
科学者たちがデータをたくさんとって、ストラデバリウスのコピーを作り、かなり近いところまではいったのだそうですが、
今一つ原形の楽器にかなわない。(人によっては同じくらいに良く鳴るという方もいるそうですが)
その原型の楽器は、もう300年近く、プロの演奏家たちの手から手に渡って弾き込まれてきています。
そのデータ、楽器の細部のデータに現れるのでしょうか。たとえ同じ木だとして同じように削り込んだとしても、塗料も違いますし、それを弾き込んできた数が違いますね。
確かに、波形や振動などのデータは取れるでしょう。でも、300年前の材料と同じものではないですし、材料そのものはマネしようがありません。
その弾き込んだ分のデータは、新しく作った楽器では実現できないでしょう。
数十年も数百年も育ってきた木をまねて、その当時の気候と土質に合わせて育てるなどという事は不可能でしょう。
その育てられてきた楽器をまねて作ったとしても、同じようになるとは、とても思えないのです。
先日の音楽園でバリサンダーを弾いて、作りももちろん大切なのですが、弾き込みの大切さにつくづく思いいたったのです。
楽器は弾き込み!