二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

日々鬱々その3。

2012-12-22 09:42:58 | ■工房便り 総合 
先日ラサ企画の亀岡さんと話していて、(来年ある企画でご一緒させてもらうのです)

二胡は日本人には少し音が高い、日本人にはもう少し低い音が好まれるのではないか、と言う話が出て来てきました。

これは以前から自分の好みも有って二胡の音は高いなと感じていたのと同じです。

鳴尾さんもそのようにおっしゃっていました、二人の共通点は、中国語を話せるし中国文化にもとても詳しいと言う事です。

音律と言う物があります。

其々の民族の好みで出来上がってきたものでしょう。

いわゆる平均律(一オクターブを12の音階に均一に分けたものです)はかなり数学的に作られたもので、人の感性とは違う物です。

中国でも音律と言うのは、いくつかあるようで、楽器の種類或いは地方によってもそれぞれ違うようです。(詳しいことはPちゃん2号さんに聞いて下さい、或いは劉継紅先生に)

日本にも、よな抜き、(4,7抜き)FとHが抜けている音階と小学校で教わったそうです(忘れていました)

民族それぞれに音律は違うと言われます。

以下私の感と感覚での話ですので、悪しからず。

中国のどの音律かはわかりませんが、ミに当たる音は平均律より少し高いのだそうです。

音楽の最初が声による歌だったとしたら、其々の持っている言語にかなり影響されているのだと思います。

私が言わなくとも、こんなことは当たり前と言う方もいらっしゃるでしょうが、

単純にこんなことではないかなと思っていた、二胡の音は日本人には高過ぎるということが、こうやって二胡を日本にきちんと紹介しつづけてきた亀岡さんに言われると、何となくほっとします。

ここで少し亀岡さんのご紹介です。

ラサ企画と言う中国文化を紹介する企画会社をやっておられます。

20年以上前から、日本に二胡の演奏家をバックアップして、中国人の演奏家を招待したり、二胡の教室を作るのを手伝って来たり、今年も、宋飛さん劉長福さんと言う、二人の大物演奏家の演奏会を開いたり、或いはまた、素人の、二胡だけではないけれど中国楽器の発表の場を設けたりもしています。
ジョージガオさんを招待したのも彼女ですね。
ほぉさんより小さな体で、あちこち元気に飛び回っておられるのは皆さんもご存じだと思います。

今の二胡がこのように日本人の間に5万人近い愛好家が出て来るかげに、彼女のたゆまぬ努力があったことをここに感謝します。

亀岡さんと話していて、日本人が、中国人より低い音を好むという話に、とても勇気付けられて低音二胡更に開発、と意気込んでいるのですが、

彼女の驚いたのは、話の中で、駒は育てなければいけない、ころころ取り変えてはいけないという話が出てきたことです。

駒も育てるのです。

これ、意外と二胡の演奏家の知らないことなのです。

もしかしたら日本人の二胡の演奏家は気が付いていない人が多いのではないでしょうか。

ちょっと調子が悪いからと駒をころころ取り換える人は多いです。

もちろん中には、ずーっと同じ駒を使っておられる方もいらっしゃるかとは思いますが、(こういうブログを書くことの大変さと言うのが最近分かって来ました、こういう気使いと言うのもしなければいけません!私の知らないことがあったりすると、いやそれは違う!こういうこともあるちゃんと調べろと、すぐお叱りのメールなどいただきますし、コメントにも書かれます。自分のブログなんだから好きに書けばよいとは言えなくなってきているこのブロ愚です。私は公共ではないと思うのですが、ほぉさんが目を光らせているので、間違ったことをかけません、いいジャン間違っても、謝るから。いえ!ダメです西野さんは誤字脱字平気ですから、その上文章も解りにくいし、主語が少ないし。といつも言われています。でもこれは私が話しているのと同じで多少の抜けなど有ったりします、その時には公然と怒らないで、お前間違っているよとか、これは抜けていないかい?とかめーるで言ってもらえると助かりますね、全て私も解っている訳ではないので、あしからず、勘弁して下さい)

この亀岡さんの駒を育てることの大切さの話を聴いて、ああ!胡の人はやっぱり二胡好きなんだなと、更に感心、感謝したのです。

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