二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

黒檀とブラックウッド。

2023-09-20 09:37:36 | 二胡の救急箱に書かなかったこと

これ一番上は真黒黒檀でした。
ところが後の5枚がアフリカンブラックっド。
お陰でどうしても収まりにくい雑音がするのだと、思っていたのですが、、、
この楽器ある関西の楽器屋さんの販売したものですが、お客さまが手に知れて皮の張替えをお願いしたところ、光舜堂の倍近くの金額を提示されて、光舜堂のCDMの張替えに決められたそうです。
(最近どうやら、光舜堂は安いと思われている??という気がします。何しろ調整と言って弦を交換するだけで2000円駒を削って5000円などという楽器屋さんも現れています。今何とか二胡の調整の標準的な金額を考えられないかと、、色々やっています)
話は戻ります。
この楽器一度はCDM張ってみたのですが、どうしても収まらない雑音というか、開放弦が鳴らない掠れてしまうのです。
それでも普通はこれほど開放弦が音にならないという事はなく、多少雑味は合っても、弾き込んでいくと良い音になるはずなのです。
そこで再度CDMを剥がして、胴の各部分を計測してみたら、真黒黒檀の一部、棹の入る穴のあたりだけが極端に薄いのです。
先日直した、小葉紫檀の高級二胡にも同じようなことがありました。
穴を開ける時に、どうやらその周辺が欠損してしまっているようなのです。
真黒黒檀は小さな罅が沢山入っていまして、材量としては割れやすいものです。多分この穴開けの時に力が加わって割れてい仕舞ったのでしょう。
今まで皮を張り替えたりした時にはこれほどの欠損というのも無く、CDMに張り替えたり蛇皮に張り替えたりしてやってきたのですが、これからは張り替える前に全部計測する方が良いのかなと思ったのです。
まさか!これでも楽器にしてしまうのか!!という感じです。
このところ20年ぐらい前の何台かの楽器を見せてもらったりして、その楽器のすばらしさに感動していたのですが。
今更ながら、かの国の製造という事には疑問が出てきています。
お客様には、時間がかかってご迷惑をかけてしまっていますが、これは意地でも何とか直したいです。
ほぉさんにまた怒られています!
9月に入って、なんだか意地の張り合いみたいな仕事ばかりしているようです。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
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