全ての、太鼓は、生皮を使います。
二胡も太鼓と同じです。
生皮を、何度も濡らして、型に閉め込み、乾かし、
この工程の間に除々に、伸ばしていき、繊維の切れる寸前まで引っ張ります。(楽器の種類によって硬さは変わります)
ですから、最終工程のすんだ皮は、カチカチの板状態なのです。
二胡の蛇皮には、オイルは、塗らないでください。
必ず、緩みます。
柔らかくなります。
弾きこんで振動によっても緩みますが、それは良い緩み方です。
緊張状態が維持された、緩み方です。
オイルによる緩みは、皮の貼り方のバランスが悪い物や、皮の部分部分の、伸び方の違いを、的確に拾い出してしまいます。
当然、歪んで緩みます。
高音は出なくなり、低音も、ボテボテになります。
そして、これは、張り替えるほか治せません。
いずれは、張り替えなければならない、二胡の皮ですが、折角弾きこんで良い状態になったのを敢えて、緩めてしまうのはつまらないことだと思います。
二胡は、弾きこんで弾きこんで、皮が伸びて来て、良い音が出てきます。
物によっては1年2年とかかります。
その間冬場の乾燥期にはどうしても硬い音がします。
これからの乾燥した季節、或いは、エアコンのよく利いた部屋などでは、二胡の皮は、バリバリに乾きます。
その時につい、オイルを塗ってしまう方が、大変多いようです。
或いはもっと音を柔らかくしようとして、オイルを塗る方も多いようです。
オイルを塗っても、音はホントの意味では柔らかくなりません。
蛇皮は、生皮です。
多少の保護は必要だとは思うのです。
中国製の二胡の中には、まだ皮がぬれているうちに、蝋を熱で溶かしこんでぬっている物も有ります。
これはぬれているうちにやりますので、熱を掛けても皮に大きな影響はなさそうですが、
中には、この熱処理で皮が、歪んでしまう物も有ります。
ただ、この蝋を塗った物は、比較的、ハンドクリーム程度は、塗っても内部にわずかに浸透するだけですから、
鱗の立ちを抑える程度にはなるようですし、あまり繰り返さなければ問題はありませんが、
もし蝋が均一に塗られていない場合、その蝋の薄い所から、皮に浸透して、反対に皮をゆがめてしまいます。
ですから、これも気をつけるに越したことはありません。
冬場に、乾燥しすぎて、蛇の鱗が立つほど乾いた時には、
両手で、蛇皮を覆って下さい。
しばらくすると、手の水分が、蛇の皮をうるおします。
或いは、胴の後ろから(花窓から)、息を吹きこんでやって下さい。
これは、応急処置なのですが。
でも季節はまた変わってくるのですから、冬場に合わせて、オイルを塗ったとしたら、
それ以外の季節は、ボテボテになりはしませんか?
ましてや日本は、それほど乾いた気候が続くわけではありませんね。
せいぜい、冬の、1,2月ぐらいではないでしょうか?
その為にオイルを塗って、しまうというのは、どうなのでしょうか?
オイルはまた、酸化します。
油を塗っておけば、鉄は錆びないからと、サラダオイルを塗って鉋をしまっておいた大工さんがいました。
これは見事に錆びました。
植物や、動物のオイルは、酸化します。
鉱物油は、酸化しません。
その酸化する動植物のオイルを皮に塗ったとしたら、皮が酸化して、硬化していきます。
オイルを塗ると、最初は皮が柔らかくはなりますが、そのまま空気中に置いておくと、オイルも、皮も酸化します。
皮にとって酸化は老化です。
緩くなったうえに、硬化して、弾力が無くなります。
はずみが無くなりますね。
これらのことは、皆さん、コートや、バックなどで、皮の扱いを経験なさっていると思います。
ですから、二胡の皮はオイルを塗らないでください。
音的に気になるようでしたら、後ろから、息を吹き込むか、
皮をしばらく、手で包んでやるか、
或いは手のひらで、多少、二胡の皮を、手でなでやって下さい。
或いはどうしても、塗りたい人は、酸化しにくいスクアランオイル系のもの、
それも少量です、ティシュなどにつけて、1回何かを塗って、その残ったぐらいで十分です。
そして1シーズンに1回くらいでしょう。
しかし、先ず弾きこんでからにして下さい。
西野和宏。
二胡も太鼓と同じです。
生皮を、何度も濡らして、型に閉め込み、乾かし、
この工程の間に除々に、伸ばしていき、繊維の切れる寸前まで引っ張ります。(楽器の種類によって硬さは変わります)
ですから、最終工程のすんだ皮は、カチカチの板状態なのです。
二胡の蛇皮には、オイルは、塗らないでください。
必ず、緩みます。
柔らかくなります。
弾きこんで振動によっても緩みますが、それは良い緩み方です。
緊張状態が維持された、緩み方です。
オイルによる緩みは、皮の貼り方のバランスが悪い物や、皮の部分部分の、伸び方の違いを、的確に拾い出してしまいます。
当然、歪んで緩みます。
高音は出なくなり、低音も、ボテボテになります。
そして、これは、張り替えるほか治せません。
いずれは、張り替えなければならない、二胡の皮ですが、折角弾きこんで良い状態になったのを敢えて、緩めてしまうのはつまらないことだと思います。
二胡は、弾きこんで弾きこんで、皮が伸びて来て、良い音が出てきます。
物によっては1年2年とかかります。
その間冬場の乾燥期にはどうしても硬い音がします。
これからの乾燥した季節、或いは、エアコンのよく利いた部屋などでは、二胡の皮は、バリバリに乾きます。
その時につい、オイルを塗ってしまう方が、大変多いようです。
或いはもっと音を柔らかくしようとして、オイルを塗る方も多いようです。
オイルを塗っても、音はホントの意味では柔らかくなりません。
蛇皮は、生皮です。
多少の保護は必要だとは思うのです。
中国製の二胡の中には、まだ皮がぬれているうちに、蝋を熱で溶かしこんでぬっている物も有ります。
これはぬれているうちにやりますので、熱を掛けても皮に大きな影響はなさそうですが、
中には、この熱処理で皮が、歪んでしまう物も有ります。
ただ、この蝋を塗った物は、比較的、ハンドクリーム程度は、塗っても内部にわずかに浸透するだけですから、
鱗の立ちを抑える程度にはなるようですし、あまり繰り返さなければ問題はありませんが、
もし蝋が均一に塗られていない場合、その蝋の薄い所から、皮に浸透して、反対に皮をゆがめてしまいます。
ですから、これも気をつけるに越したことはありません。
冬場に、乾燥しすぎて、蛇の鱗が立つほど乾いた時には、
両手で、蛇皮を覆って下さい。
しばらくすると、手の水分が、蛇の皮をうるおします。
或いは、胴の後ろから(花窓から)、息を吹きこんでやって下さい。
これは、応急処置なのですが。
でも季節はまた変わってくるのですから、冬場に合わせて、オイルを塗ったとしたら、
それ以外の季節は、ボテボテになりはしませんか?
ましてや日本は、それほど乾いた気候が続くわけではありませんね。
せいぜい、冬の、1,2月ぐらいではないでしょうか?
その為にオイルを塗って、しまうというのは、どうなのでしょうか?
オイルはまた、酸化します。
油を塗っておけば、鉄は錆びないからと、サラダオイルを塗って鉋をしまっておいた大工さんがいました。
これは見事に錆びました。
植物や、動物のオイルは、酸化します。
鉱物油は、酸化しません。
その酸化する動植物のオイルを皮に塗ったとしたら、皮が酸化して、硬化していきます。
オイルを塗ると、最初は皮が柔らかくはなりますが、そのまま空気中に置いておくと、オイルも、皮も酸化します。
皮にとって酸化は老化です。
緩くなったうえに、硬化して、弾力が無くなります。
はずみが無くなりますね。
これらのことは、皆さん、コートや、バックなどで、皮の扱いを経験なさっていると思います。
ですから、二胡の皮はオイルを塗らないでください。
音的に気になるようでしたら、後ろから、息を吹き込むか、
皮をしばらく、手で包んでやるか、
或いは手のひらで、多少、二胡の皮を、手でなでやって下さい。
或いはどうしても、塗りたい人は、酸化しにくいスクアランオイル系のもの、
それも少量です、ティシュなどにつけて、1回何かを塗って、その残ったぐらいで十分です。
そして1シーズンに1回くらいでしょう。
しかし、先ず弾きこんでからにして下さい。
西野和宏。
皮に美容液を塗る と仰っていました。
ある民族楽器屋さんに、ハブ油?馬油?だったかを売っていて乾燥時に薄く塗ると聞いた事がありました。
一応買ったけれど、なんとなく気が進まずにそのうち無くしてしまったので、ハブ油?か馬油?かどちらだか分からなくなってしまいました。
塗らなくて、良かったんですね!
知らないって怖い事です。
美容液を塗った二胡って・・・どうなるのかしら?と思ってしまいました。
オソロシイ デス。
蛇皮美しくしたいという方も多いらしく、中には皮が塗装されている物も有ります。
人工皮が有るくらいですから、それも良い音がすれば問題はないのですが、
漆以外の、現在のプラスティック系塗料というのは案外弱くて、5年ぐらいで劣化し始めます。
昔のニカワ質の塗料の方がもつみたいです。
或いは、松脂ベースの、バイオリンの塗料とか。
漆はその殆どの成分が、ゴム質です。
もしかしたら、その弾力は音に役に立つかもしれないですし、
耐久力は、数千年と言われます。
意外とよいかもしれませんね。
余裕のある時にやってみます。
高いですからね、漆も蛇皮も。