枇杷の木です。日本だけにある木ではないですがこの木は、1昨年お客様からお預かりした枇杷の丸太から製材したものです。
枇杷は密度の高い木です。
紫檀でもそうですが密度の高い木は良い楽器になります。
柘植の木などに近い密度を持っています。
ヴァイオリンの世界で言うとストラデヴァリなどのオールドと言われるヴァイオリンにはペグやエンドピンあるいはテールピース、指板なおど本体以外はみな柘植が使われていたそうです。
現在でもヴァイオリンの楽器のコンクールなどに出す時には柘植を使うといいます。
この木はまだ楽器としては完成していませんが、刃物で削っている時などその時の音はとても響きの良さを感じさせます。
まだまだこれから棹を作ったり皮を張ったり出来上がるのはだいぶ先になりますが楽しみですね。
皆さんの中にもお庭に琵琶が植わっていたりするかもしれませんね。
万一もし伐採するようなことがあったら、是非二胡の材料にしてみませんか。
但し伐採する時期は11月の終わりか12月に入って木が水の吸い上げを休む時期にしてください。
桜の咲くころには、工房にいらした方はこの琵琶の二胡の音を弾いて試せるかもしれません。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ