二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

自分で楽しむ二胡の調整、駒

2024-01-30 10:50:18 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
皆さんが一番気軽に二胡を調整する方法は駒の交換でしょう。
多分駒だけで、各社数十種類も発売されているのではないでしょうか。
駒を変えると響きも音色も音の大きさも変わります。
以前書いたように鉛筆を切って長めに使うと音も小さく鳴ったりします。
またその他皆さんの中にはご自身で駒を作っていたりする方もいらっしゃいます。
中にはアルミのパイプや炭を切って使ったりもしています。
様々な楽しみ方があるのでしょう。
また、駒を特に老紅木の駒等油で煮込むようなこともあります。
油で煮込むことで、老紅木の導管の中に油がしみこみ音色が随分変わります。
響きも良くなります。
また、塗装する方もいます。
塗装すると響きは落ちますがずいぶん優しい音になったりもします。
塗装という程ではなくとも、サインペンで塗ったりするくらいでも随分音は変わります。

ただ、その前に私としてはお勧めは松節の駒を新しい楽器には使ってみてはいかがですかということです。
ヴァイオリンの表板が松、唐燈(スプルス)を使っていることでもわかりますように、松類は振動板としてはとても優秀なのです。
松は冬目の柔らかいところが 弾みます。
全体が発条状態になっています。
弦の振動を増幅して皮に伝えそれと皮を良く振動させることで皮を育てます。
二胡は皆さんご存知のように最初の内はかなり硬い音がします。
良い音になって来るのにプロが弾いて2年くらいかかると言います。
約3000時間くらい弾いてからかもしれません。まあ、そこまでは行かなくともせめて1000時間くらい弾いた方が良い音になるともいわれます。
皆さんが弾くと3年くらいは掛かるのかもしれませんね。
その最初の数年、是非松節を使ってみて欲しいのです。
松節もいろいろ販売されていると思います。
出来たらなるべく冬目が厚い方が良いと思います。
駒の高さの中にせ見て冬目が3,4段くらい。
その方が振動が強いからです。
新しい皮の育ちがとても速くなります。
半年も弾いていくとみるみる音が響くようになるのが分かります。
それからでしょう、色々音の違いを楽しむために駒を交換してみるのは。
このように私は考えます。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ


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