以前の「1」の代わりに赤い字の「1」の無料配布が完了しました。大変時間がかかってすみませんでした。
それから、
9月7日「煌」の再発売・「光輪」「寂光」の新発売を始めました。
7日に発送したものがもう昨日お受け取りになって、昨晩様々に「光輪」や「寂光」の感想を送っていただいた方もいらっしゃいます。
概ね好評というより、中には絶句とおっしゃる方も!
長年お使いになって来た松脂とは違った感触、音色、そして弦への弓の吸い付きなど、お知らせくださっています。
しかしどなたも「引っ掛かり」の良し悪しにかんしての感想はありませんでした。
「引っ掛かりなど意識しないのに、思うように鳴る」と書かれていた方はいらっしゃいます。
現状の擦弦楽器用の松脂に対しては20数社50種類以上のものが発売されています。
100%満足と言われるものは殆ど無いと思うのです。
だからこそ、これだけたくさんの種類の松脂がそれぞれの考えで作られ、尚更に研究されているのだと思います。
いわゆる弦への引っ掛かり、そのことのために起きる弓の操作性の問題や、鳴りの大きさ、雑音の有無、高音の響き低音の鳴り、高温による松脂の溶ける問題、湿度によるべたつき、経年変化による変質劣化、弦や胴の木部への松脂のこびりつき、夏場に弓毛にこびり付いた松脂が弓毛を傷める問題など様々に少しずつ抱えているのが現状の松脂でしょう。
これらの問題を、かなりクリアーしたのが今回の「煌」「光輪」「寂光」であると考えています。
勿論!勿論、まだまだ100%とは言い切れません。
ましてや、使っておられない方は、「そんなことあるのか?????」と思われる方も多いでしょうね。
是非、市販の松脂の上に乗る「音」を一度試してみてください。
今回ご購入の方の中には交響楽団に所属されている方、音大の院生、市民オーケストラで演奏されている方、愛好家、そしてその方達を教えている方、友人同士で演奏楽しんでいるかたなど、様々ヴァイオリンの演奏を楽しんでいる方達のようです。
松脂は、擦弦楽器の最初に音を引き出す素材道具です。
弓も弓毛も楽器も皆それぞれの特性をもっています。
それを奏でる人もそれぞれの個性があります。
また、同じ曲でも指揮者によって大きく変化します。
私たち木工屋、楽器つくりの職人は、木の種類の違い一つで刃物を変えます。
硬い黒檀には柔らかい鈍角の鋼、ヴァイオリンの表板のように柔らかい木には鋭角の硬い鋼、など使い分けていきます。
楽にそして綺麗に削れるようにとです、そしてそれを研ぐ砥石も変えていきます。
砥石を変えることで刃物の仕上がりが変わるからです。
松脂などもその様な道具の一つにすぎないと思います。
それをどう扱って音楽にしていくのかは、みなさんの技術と音楽する心だと思います。
沢山のお客様、「煌」「光輪」「寂光」お買い上げありがとうございました。
これらの良い音が広がりますように。
沢山弾いてやってください。付けすぎ注意で!
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ