二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

金属軸のボルトにはオイルを塗ろう。

2018-06-18 18:04:36 | ■工房便り 総合 
皆さん自在鉤というのをご存知だと思います。



こんな風に、鉄同士だととても引っ掛かりが良く、重たい鉄瓶でも自在にどこの高さでも止まってくれます。

同じ金属同士というのは比較的摩擦が強いという事です。

ですから、時計の中や、あるいは機械の回転部分の軸受けだけが、砲金(青銅)などになっていることが多いのです。


砲金というのは、ガンメタルという事ばかり着ているようで、

昔は、大砲は砲金で作られていたからです。

砲金というのは青銅ですね。

鉄同士だと摩擦が強いので大砲の球が飛びにくかったという事もあるかもしれませんが、

あのように大きなものは、鉄の鋳物にするのが大変だったという事もあるでしょう。




これはフレキしょんプレスという、スプーンなどを造るためのプレス機だったのですが、

工房では、改造して、鉄を叩く機械にしています。



この部分は鉄の丸棒を受けて回転しなおかつスライドするという部分です。

この中は、砲金で作られていて、真札を軽減するようにしています。

ただしその制度は、100分の1などという単よりより精度の高いものです。

また、



この部分には100mmもある大きなボルトを受けるために、かなり硬めの鋼が使われています。

当然硬めのオイルがたっぷり塗ってあります。

このように強い力のかかるボルトの軸受けというのは、ほんらい硬い鋼を使うべきなのですが。



この金属軸のボルトの軸受けは、真鍮でできています。

一般的に言うと、摩擦を軽くするためですから正解なのですが。

荷重を受けるという事ではむしろ、鋼を使うべきなのでしょう。

まあ、といってもすでに出来上がっているものです。

この一本のボルトの軸受けには約9キロの荷重が常にかかっています。

ほんらいなら、ここにオイルを塗っていなければいけませんが、

ほとんどの金属軸のボルトと軸受けには塗ってありません。

また、ボルトの精度がそれほど安定しておらず、

かなり多くのボルトが多少とも曲がっています。

当然きれいに回転せず、軸受けに負担がかかっています。

背みて少しだけでも緩くなるのを防ぐためには、この部分にオイル、

それもサラサラなものより重たい粘りのあるオイルを塗っておくほうが寿命は長持ちします。

なグリースなどという思いオイルは皆さんなかなか手に入りにくいでしょうから、

ワックスでもよいと思います。

私はy数理を受けた時には必ずたっぷりとワックスをしておきます。



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