名前の不思議です。(実は今日は、背中を痛めて、若い者に負けない、という気分が背中を痛めることになりました、そこで思いつくまま沢山書きます)
さて名前です。
水楢という、木が北海道にあります。
硬くて粘りのある良い木です。
木目は、樫などに良く似ています。
明治期になって、イギリスではそれまで船に、オーク(樫)材をつかっていました。
イギリス海軍の歌に、ア ハートオブオークという歌があるくらいです。
世界に、日の沈まぬと言われた、海運国のピークだった時代です。
ホーンブロワーや、ボライソーの活躍した時代です。
当然、オークは、殆ど使われてしまい、代わりに、
船材としてチーク材が使われるようになりました。
カティーサーク号の時代になったのです。(アハートオブオークはそれでも歌われたらしいです)
ところが問題があります。
もうひとつイギリスで、沢山オークを使う物があります。
それは、ウイスキーの樽です。
幾ら頑丈だとはいえ、さすがにチークのあの脂っぽさは、ウイスキーの樽には向きません。
そこで、日本の、楢が、オークの代用として用いられるようになり、未だに用いられているようです。
当然最近では、カナダなどのホワイトオークというのが主力みたいですが。
また家具材としても、オークの家具として使われるようになりました。
今、イギリスの、アンティーク家具として、オークの家具は沢山入ってきていますし、皆さんの中にもお持ちの方は、いらっしゃるでしょう。
木の名前は、時代の要請と好みで変わります。
今の中国からの、輸入品の二胡にも、その名前の変化がホントに、沢山あります。
名前の変化は、これは仕方のないことです、
言語が違いますから、インド紫檀と、インドローズ、これは何が違うのでしょうか?
ましてや、そこに紅木(コウキと日本で呼びます)これはインド紫檀と同じとされています
ところがインド紫檀を普通には、唯、紫檀、と呼びますが。
紫檀というのは戦前は、インドネシアのローズウッドだったはずです。
そのインドネシアロズウッドは、中国では、紅木(コウボク)あるいは老紅木、と呼びます。
正直解りません。
こんなこと、いつまでも続くのは、良いことではないでしょうか、せめて、日本の中だけでも統一したいですね。
そうでないと、花梨に塗装して、老紅木として売るところが絶えないのではないでしょうか。
どう思います。良く鳴ればそれはそれで構わないのではないでしょう。
私はまだ作ってはいませんが、中国の、花梨、のとちゃんと歌われている二胡、
怪しげな、老紅木と言われるものより、良く鳴るようです。
この後の話しは、ここでは書けません、
今度の渋谷のトークショウで話そうと思います。
ご質問、あるいは、反論のある方は、どうぞいらしてください。
!そしてみんなで考えませんか。!
ちゃんとした楽器が、欲しい、どうしたらよいのだろうかということを。
西野和宏
さて名前です。
水楢という、木が北海道にあります。
硬くて粘りのある良い木です。
木目は、樫などに良く似ています。
明治期になって、イギリスではそれまで船に、オーク(樫)材をつかっていました。
イギリス海軍の歌に、ア ハートオブオークという歌があるくらいです。
世界に、日の沈まぬと言われた、海運国のピークだった時代です。
ホーンブロワーや、ボライソーの活躍した時代です。
当然、オークは、殆ど使われてしまい、代わりに、
船材としてチーク材が使われるようになりました。
カティーサーク号の時代になったのです。(アハートオブオークはそれでも歌われたらしいです)
ところが問題があります。
もうひとつイギリスで、沢山オークを使う物があります。
それは、ウイスキーの樽です。
幾ら頑丈だとはいえ、さすがにチークのあの脂っぽさは、ウイスキーの樽には向きません。
そこで、日本の、楢が、オークの代用として用いられるようになり、未だに用いられているようです。
当然最近では、カナダなどのホワイトオークというのが主力みたいですが。
また家具材としても、オークの家具として使われるようになりました。
今、イギリスの、アンティーク家具として、オークの家具は沢山入ってきていますし、皆さんの中にもお持ちの方は、いらっしゃるでしょう。
木の名前は、時代の要請と好みで変わります。
今の中国からの、輸入品の二胡にも、その名前の変化がホントに、沢山あります。
名前の変化は、これは仕方のないことです、
言語が違いますから、インド紫檀と、インドローズ、これは何が違うのでしょうか?
ましてや、そこに紅木(コウキと日本で呼びます)これはインド紫檀と同じとされています
ところがインド紫檀を普通には、唯、紫檀、と呼びますが。
紫檀というのは戦前は、インドネシアのローズウッドだったはずです。
そのインドネシアロズウッドは、中国では、紅木(コウボク)あるいは老紅木、と呼びます。
正直解りません。
こんなこと、いつまでも続くのは、良いことではないでしょうか、せめて、日本の中だけでも統一したいですね。
そうでないと、花梨に塗装して、老紅木として売るところが絶えないのではないでしょうか。
どう思います。良く鳴ればそれはそれで構わないのではないでしょう。
私はまだ作ってはいませんが、中国の、花梨、のとちゃんと歌われている二胡、
怪しげな、老紅木と言われるものより、良く鳴るようです。
この後の話しは、ここでは書けません、
今度の渋谷のトークショウで話そうと思います。
ご質問、あるいは、反論のある方は、どうぞいらしてください。
!そしてみんなで考えませんか。!
ちゃんとした楽器が、欲しい、どうしたらよいのだろうかということを。
西野和宏