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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

この名前はどこに行ったの?

2010-07-06 13:34:59 | ■工房便り 総合 
名前の不思議です。(実は今日は、背中を痛めて、若い者に負けない、という気分が背中を痛めることになりました、そこで思いつくまま沢山書きます)

さて名前です。

水楢という、木が北海道にあります。

硬くて粘りのある良い木です。

木目は、樫などに良く似ています。

明治期になって、イギリスではそれまで船に、オーク(樫)材をつかっていました。

イギリス海軍の歌に、ア ハートオブオークという歌があるくらいです。

世界に、日の沈まぬと言われた、海運国のピークだった時代です。

ホーンブロワーや、ボライソーの活躍した時代です。

当然、オークは、殆ど使われてしまい、代わりに、

船材としてチーク材が使われるようになりました。

カティーサーク号の時代になったのです。(アハートオブオークはそれでも歌われたらしいです)

ところが問題があります。

もうひとつイギリスで、沢山オークを使う物があります。

それは、ウイスキーの樽です。

幾ら頑丈だとはいえ、さすがにチークのあの脂っぽさは、ウイスキーの樽には向きません。

そこで、日本の、楢が、オークの代用として用いられるようになり、未だに用いられているようです。

当然最近では、カナダなどのホワイトオークというのが主力みたいですが。

また家具材としても、オークの家具として使われるようになりました。

今、イギリスの、アンティーク家具として、オークの家具は沢山入ってきていますし、皆さんの中にもお持ちの方は、いらっしゃるでしょう。

木の名前は、時代の要請と好みで変わります。

今の中国からの、輸入品の二胡にも、その名前の変化がホントに、沢山あります。

名前の変化は、これは仕方のないことです、

言語が違いますから、インド紫檀と、インドローズ、これは何が違うのでしょうか?

ましてや、そこに紅木(コウキと日本で呼びます)これはインド紫檀と同じとされています

ところがインド紫檀を普通には、唯、紫檀、と呼びますが。

紫檀というのは戦前は、インドネシアのローズウッドだったはずです。

そのインドネシアロズウッドは、中国では、紅木(コウボク)あるいは老紅木、と呼びます。

正直解りません。

こんなこと、いつまでも続くのは、良いことではないでしょうか、せめて、日本の中だけでも統一したいですね。

そうでないと、花梨に塗装して、老紅木として売るところが絶えないのではないでしょうか。

どう思います。良く鳴ればそれはそれで構わないのではないでしょう。

私はまだ作ってはいませんが、中国の、花梨、のとちゃんと歌われている二胡、

怪しげな、老紅木と言われるものより、良く鳴るようです。

この後の話しは、ここでは書けません、

今度の渋谷のトークショウで話そうと思います。

ご質問、あるいは、反論のある方は、どうぞいらしてください。

!そしてみんなで考えませんか。!

ちゃんとした楽器が、欲しい、どうしたらよいのだろうかということを。

西野和宏


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