嬉しいのは、最低気温が25℃を超えているからです。
どうやら、この最低気温が20℃を超える頃から、出来たら25℃を超えた方が良いのですが、光舜松脂のKを作るのに向いている時期の様です。
コロナが始まり、ほぉさんの残してくれた天然熟成の松脂をモデルに本格的に作り始めた3年前の梅雨時、偶然出来上がったKタイプは純度が高い分かなり硬質で鋭敏な響きをヴァイオリンにもたらします。
音の立ち上がり、キレの良さと言う点では、現行販売されている松脂たちには真似のできないものでましょう。
しかしその鋭敏さのお陰で、楽器の不具合や、弓毛の不均一さなど、露骨に現れてきます。
3ヶ月ほどあれこれ試行錯誤して、出来上がったK20はベルリンの高橋さんに送られて、思わぬほどの絶賛を受けました。
その後、ヴァイオリン用の松脂として発売し始めまして、かなり評価も上がり、さて材料を作らなければと言うとことで、始めたのは良いのですが、作れないのです。
やはり偶然だったのかと、諦めていたところ、昨年の夏についに出来上がりました。
気温なのですね、その上湿度も、
今回は順調に熟成されています、なにしろこの暑さと湿気!最高です。
8月半ばには、光舜松脂製造販売所から発売されます。
もちろんクロサワ楽器店さんからも。
今週は、試作の試しにクロサワ楽器店さんに行ってきます。
困ったのは!
光舜松脂の根本であるSの製造が思う様に行かない事、高温を嫌いますから。
折角、Oさんにお借りして、様々試作を繰り返している缶ベルタイプで、Sを使い過ぎてしまった様です。
その上以前発売していたH1のかわりと100名を超える方に、現在の0seriesの1を送っている最中ですから、相当な消費量です。
お陰で販売すべき商品が、何処かで切れてしまうかもしれません。
話は変わりますが、缶ベルは、やはり名品ですね。
驚いたのは、あちこちから、缶ベルタイプのRやREを弾いて見たいと言うお問合せやら、知人のヴァイオリン作りの人からの紹介やら、自薦他薦多数のお話が来てることです。
しかし今のところは、缶ベルをお貸し下さったOさんに.正に缶ベルかな??と思われるREとMヤラAやら缶ベルの類似モデル、そして、高橋さんに、コントラバス用としてRというのを、試してもらってています。
私はまだ、完成とは思っていないのです、実は、更に、と思えるものもできてきています。
こんな事をしてばかりですから、。
さて、Sを沢山作らなければです。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ.ネオ