二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

日本製の二胡のできあがるまで。

2010-06-08 17:12:27 | ■工房便り 総合 
楽器の適正な価格と言うのが、あるのだろうか?

今。沖縄の三線を作る人が、かなり窮地に陥っているという。

勿論、中国製の三線の進出。

1台が1万前後で入ってくるという。

高くても、3万ぐらいらしい。

中国での生産が必要なほどの、量が必要なものなのか?

二胡は、それと反対に、中国製にも関わらず、100万を超える物が有るという。

私が、知っているものでも、70万が最高値。

私は、それに反対はしない。

なぜなら、先生なり、楽器屋さんなりが、これはこのくらいする、良い楽器ですよ。

と、大概は、保障しているからだし、本人も納得しているなら、それはそれで良いのではないかと、思う。

また、楽器は出来上がった時と、弾きこんでからの音は、明らかに違う。

弾き込み方にもよるのかもしれないが、

この音は、あの楽器でしたか、!と言うほど目覚ましく成長する楽器は、かなり、ある。

だから、新品の楽器に関しては、とやかく言いたくはない。

私の言う、二胡の適正な価格とは?

今まで前例の無かった、日本製。

有る意味、完成型のある中国製は、いくらハンドメイドとは言え、マニファクチャー程度の

量産の体制には、ある。

木の部分を作る木工屋さんと、二胡師と言われる、皮張る人位には、別れている。

だからある程度の生産コストというのははじき出すことはできるだろう。

また、作家ものという点でも、飛びぬけてこれきり無いというほどのレベルの人が一人だけというわけでもない。

ということは、中国の経済状況におおじて、量産よりは高いけど、という金額のようだ。

私の場合には、まったくの一人。

木工から、皮張りまで、細々と、孤独に、進めている。

価格と言うのを考える上で普通は、イニシャルコスト、ランニングコストというのを考える。

これは、ある程度、形が出来上がってからの話。

私のように、位置から全てを始めた場合、イニシャルコストというのは、計算できない。

私も、中国製の二胡そのまま作れば、通常の経費という考えで、価格を考えることができたかもしれない。

それをしたくなかったし。やるからには、より良いものと、思ってしまったのが、

物つくりの業。

価格の話にはいるまえに、その、話をしようかと思う。


続く。

西野和宏
Comments (5)    この記事についてブログを書く
« ジジイの筋肉自慢 | TOP | 日本製の二胡のできあがるま... »
最新の画像もっと見る

5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんとなく待ってました (客のようで客じゃないJimmy)
2010-06-09 15:11:26
そそ、二胡の価格って?といつも思ってたので今後の展開が楽しみです。

私のつたない経験から思うのは、一般論としてモノの値段はお客様が決めるってことですね、もちろん異論はあるとは思いますが。。
原価がいくらとか何とかって言うのは作り手の論理であって、そのものの価値(値段)をお客様がどう考えるのかってことですね。

そう考えた時に今の二胡の価格ってどうなんだろうかと時々思いをめぐらしておりまする。

楽器は難しいですね。音色と値段が必ずしも比例するとは限らないし。。。
返信する
むずかしいですね (nishino)
2010-06-09 17:49:12
jimmyさんの言う通りだと思いますよ。

いくら原価がこのくらいかかったからと言っても、こんな高い車のらない、と言われたら売れませんね、みつおかってどうなんですか。

でも、家具やとしての私は良くお客様に言うのですよ。300万の車が、10年は持たないでしょう。家具は手入れさえしておけば、100年持ちます。と、

楽器はどうでしょう?

思い入れというもの有りますから。

プロの人と、マアでは楽器に対する考えが違うようですよ、でも、みんな良く鳴るのは、欲しいですかね。

良く鳴るというは、どういう基準でしょうかね。

私は、フルート好きで、少しだけ鳴らせます。
ハンガリア田園幻想曲の触りぐらいですが、
私のフルートは、中古で3万でした。

ある日、プロの吹かせてもらいました。

村松でしたかね。

凄かった。あれ欲しいと思いました。

80万ぐらいだそうです。

良い楽器は、弾けば解るのではないですか、私みたいな、へたっぴーでも。

で、金額はでも御客は決められないですよね、現実は。

ただ、選ぶのではないですか、

そういう意味から言ったら、御客が決めるということですが、

今の二胡の業界、御客が選べるような体制は、ほんの少しですね。

それの方が、問題ではないですかね。

どうでしょう?
返信する
あらあら、大変なことに(ww (客のようで客じゃないJimmy)
2010-06-09 22:37:28
あっ、なんかいろいろなパンチを食らっているような気がします(ww

まず車の光岡ですか?車に乗ったことがないので分かりませんが、個人的にあのデザインとネーミングは好きではないです。昔のは好きでしたが今のはどうも…
あれに金を出そうとは思いません。でも、世の中あれを買う人って必ずいるわけで、それを相手にしているうちは光岡って続くのでしょうね。

で、家具と車を比べますか。カウンターパンチをを食らった感じです(www
だとしたら私はそのお客様に、「車は人を乗せたり荷物運んだり、遠くにだって行けますが、家具では保管しか出来ませんよ」というかも、、、まぁ冗談です(笑
車と家具を比べる発想はなかったですね。田舎に帰ると古い仙台箪笥がありますが、あれは確かに100年近く経っているかも。。すばらしいですね。

そうですね。金額を直接決めるのは売り手です。その通りです。しかしお客は買わないという行為を通して価格を変えさせているということです。楽器は例外なのかもしれませんが、一般的に売れない商品は価格を下げるか売るのをやめるか決断をせまられます。それから誰をお客にするのかでも価格は変わります。

楽器の音色の違いや好き嫌いは腕がなくても分かるでしょうね。
それが良いのかどうかは多少の経験が必要に思います。それは楽器の腕だけではなくてその音をどれだけ聞いてきたかということではないでしょうか。

「どうでしょう?」と問われると「そ、そうかも…」と答えたくなりますが(ww
それだけではないかもしれませんね。
それをとく鍵は光舜堂というお店になぜ人が集まるのかってところにあるかも。

この手の議論をすると眠れなくなりそうなのでこの辺で。。(www
返信する
おやすみなさい (nishino)
2010-06-10 08:48:19
モーツワルトの子守唄弾いて上げましょうか?

二胡に子守唄、ありましたっけ?
返信する
nishinoさんへ (ほぉ)
2010-06-10 18:10:44
ボス、音が大き過ぎて眠れないから止めて下さい(爆)
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合