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二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂 お客様からのご要望に関して。 混ぜる!

2025-04-24 10:08:32 | 光舜松脂
光舜松脂は、「寂光」「光輪」「煌」それぞれに「基」を軽く塗るのを推奨しています。
特に、「煌」には「基」を塗ると、そのもともと持っているキラキラした成分と「基」の持っている大変細かな豊かに倍音を鳴らす成分がうまく組み合わさって舞台で一人で弾く高揚感の感じを受けます。

あるお客様(複数)から
「どうせ上に乗せて混ぜるのなら最初から混ぜてしまえば良いのでは?」という御意見です。
これは作れません。
光舜松脂は、松脂粒子の結晶化したものです。
刀の鋼などと同じく一度熱せららたものが冷えて固まる時に作られる形です。
触媒の違いや冷ます時の温度化管理などの違いで、「寂光」「煌」などの形と硬さの違いが作られます。
例えば、「煌」の上に「基」を乗せると、キラキラした耀くような響きが少しやわらげられより倍音が増えて豊かさがまします。
形にすると。

このような感じでしょう。
この「煌」と「基」を混ぜるには溶かさないといけません。
熱で溶かした途端、この結晶の形は無くなってしまいます。

これと同じ理由で、光舜松脂を落下や打撃で壊した時、再度熱をかけて溶かしても元の形にはならないのです。
ですので「修理はできませんとお伝えするようになりました。
以前はそのことに気が付かず何人かの松脂をを直しましたが、元の質に戻らず、お詫びして新しいものを送りました。
現在は、購入されて1年以内でしたら、新しいものを80%の金額でお売りしています。悪しからずご了承ください。
刀の刃が最後の焼き入れでその切れ味が完成するのと同じようなものでしょう。
ですから、政宗と村正を溶かして一つにして刀を作ったとしても全く別の物になってしまうのと同じです。

また、「桐の箱は見た目にも良いデザインなんだけれどかさばるので布地か何かに張り付ける方が良い」という御意見。
確かにかさばりますが、布地でも相当厚いもので包まないと落下した時に粉々に鳴ります。
光舜光舜松脂はオイル分が全く入っておらずその粒子が単に集まっているだけですので、大変衝撃に弱いです。
この桐の板の箱が松脂をかなり保護してくれています。
これは実験済みなのです。
厚い布地で包んで同じくらいな対衝撃にするともっと大きな梱包になってしまいます。
かといって、エアキャプなどは嫌ですね。
そんなこんなで、今はどんどん材料も光熱費も上がってきています。ですからもっと小さなものにして、金額を維持するきりないのかもしれませんね。
まだ決めていませんが、、、、、
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ


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