二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

20年の時を超えて。。。タイムスリップ ナイト

2017-02-11 09:00:01 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
先週の日曜日はギッチリ満席でした!
以前、店舗偵察(笑)を命じられて1人で適当な日に行った時は、
椅子は埋まっていましたが席としての間隔はかなりゆったり。
それが、まぁ、さすが桐子ちゃん&杏ショケ!!
赤坂の老舗ライブビストロ
『ノーヴェンバー・イレブンス』での二胡の日ライブは、
開催日前に完売御礼のお知らせが出ていましたが、
ここまでとは!



ボスの作った、宇崎竜童さんと阿木燿子さんオーナーのこの店で
桐子ちゃんのライブをやることが決まったのは、かなり前に聞いていました。
「凄いね!そこで西野二胡弾くなんて!!絶対行かなきゃ!」
「はい!是非是非♪」
桐子ちゃんも、日程が決まる前から話してくれていて、
いざ日曜日になってしまったのには心配していたけれど、
夜なら行かれると知り大喜び。「楽しみ~」


さて、当日、、、。
入口の鉄のドラゴンモチーフをくぐる前からウキウキのワタクシとは違い、
ゆったりとした足取りのボス。
「懐かしいね。。。」
それもそのはず、ボスがこのドラゴンをくぐるのは20年ぶりなのです。
「ほら、爪で青い玉をつかんでいるんだよ」 「おぉ!」
そんな話をしながら階段を上がると、不思議な壁模様。
「これはねー、タイルを剥がした痕を利用したんだよ」 「ほぉー!」
さすが作った人と行くと、ひとつひとつの解説が面白い。
ボスの作った古い店舗はどこも細部まで手が込んでいるのですが、
その作り方や経緯の話は特にとても興味深いです。
さぁ店内へ!


中は、すでにお客さんでいっぱい!!そして男性が多い!
ファンから二胡を始めた、『にこのがっこう:きりゼミ』
の生徒さん達の姿を見つけて手を振ると、
彼らはステージすぐ横をキープされてて、さすが!
我々の席はどこかな?と受付の順番待ちながら、店長さんに、
ここ作ったの私なんですよー、と言ったらビックリ!
「いや、20年前作ったとは思えない本当に良い店です!
どこも全く壊れないんですよ!」
と言っていただいて嬉しかったです。
「更には、今日出演の桐子ちゃんの楽器作ったのも私なんですよー」
と言うと、またまた店長さんビックリ!
でも、実はこの事、桐子ちゃんはお店の方々にも内緒にしていて
ライブ中にサプライズで知らせようとしていたらしく、、、
この時点でその計画はボスが台無しにしてました。。。


そして席は―というと、
なんと、阿呆なことに申し込みし忘れ!!(ちょっと手違いもあったのですが)
あらら!すみません、じゃあ帰りましょう、また来ますよ、と告げると、
店長さん慌てて、
「いやいや、なんとかしますよ!ちょっと待っててください!」
そう言って奥に、2席も余計な席を作って下さいました。
なんか、ほんと、すみませんでした。。。

「本当に悪かったね」とボスが店長さんに言うと、
「いえいえ、本当に良い物を作っていただいて。
常々みんなで話してるんです、凄い店だって。
ところで、当時いたMって覚えていらっしゃいますか?」
「Mさん?覚えてるよ!」
「僕、息子なんです!」
「!!」
なんと、いろんなことが繋がる夜です。


ギチギチ満席だったので反対側までは見に行かれなかったのですが、
このお店、本当に隅々まで手が込んでいます。
今だったらシートやシールで済ませてしまうような装飾模様も
金箔を貼ってステンシルで描いてあったりしています。
テーブルの天板は丁寧な淵彫りを施していますし、
トイレまでも面白いデザインです。 
椅子は既製品なのですが、ボスから聞いたアンティークを大量買いした時の
エピソードは面白かったです。
可動式の無垢のクルミ材の面格子でステージを閉じたり出来ます。
今作られる店舗でこんなに手の込んだものは無いでしょうね。。。
自分の携帯で細部の写真を撮ったりしては目を細めるボス。
(目は元々細いですが)
いつものたたずまいのシュッとした感じが、
なんか。。。ふんわりと、漂う雰囲気が違う。。。
やはり20年ぶりで懐かしいのでしょう。



依頼段階ではライブハウスにする予定ではなかったこの店は、
アイディアを出したボスが音響設計も手掛けています。
ですから、後から桐子ちゃんに「あのお店、音響がすごく良かった!」
と言ってもらって嬉しかったです。

事実、本当に桐子ちゃんの音色は美しかった!!
桐子ちゃんの腕だからだよな、楽器が六歌仙『小町』だからだよな、
と思ってましたが、音響が良かったのもあったんですね。
でも、相変わらず、というか、さらに演奏の腕を上げた桐子ちゃん、
本当に素敵な演奏でした。
音色がのびやかで、表現力もさらに上がっていて聴き惚れました♪
彼女のライブは可愛くって、楽しくって、いろいろ事故(笑)があって
とっても面白いんですが、すべては素晴らしいこの演奏力という輪郭が
しっかりあるからカワイイだけで終わらないんですね。

残念ながら、老体には体力的に1部だけしか居られず、
2部の『杏仁ショーケストラ』を聴けなかったのですが、
こちらも大注目のおススメバンドです☆ 
可愛いのに実力派!今後の活躍が楽しみです。
2部で、桐子ちゃんがボスの事をご紹介して下さったそうですが、
恥ずかしいからその場に居なくて良かった、と言ってます。
(けっこう始まる前に自分でバラしてたし~)



「我ながらあのお店は良く出来たけれど、
あれ1軒より、今作っている二胡の棹の1本のほうが美しさが凝縮してるよ」

お店を出たボスがそう言って、ふーっ と柔らかい表情をしたのは、
微熱があったこともありますが、
20年という時をちょっと戻ったからかもしれません。
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2 Comments

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Unknown (M)
2017-02-11 11:32:48
こんにちは。
読んでいるだけで行ってみたくなってきました。もちろん桐子さんの演奏も!
ところで…先月の末に5月の営業予定を確認させて頂き、西野さんからの返信に予約メールを送ったのですが予約入っていますでしょうか?
ちなみに2回もメールをしてしまいました、すみません。
返信する
Mさま (ほぉ)
2017-02-11 12:00:24
あららっ!また届いていませんか!!
1度目のがダメだったようなので手段を変えて送ったのですが。
後で携帯からご連絡させていただきます!
申し訳ございません!!
返信する

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