二胡は20数個の部品を接着して出来上がっています。
胴は6枚の木の板を接着してありますし。(8角形は8枚)
皮も胴に接着してあります。
皆さんが良く出会うのは、二胡の頭の取れ、
破損ですね。
軽くぶつけても折れますし、中には、ケースから出してみたら、頭が取れていた
などという場合もしばしばあります。
光舜堂が始まって以来、もう、数十台の二胡の頭を直してきたと思います。
最近は、やっと日本の木工技術に気が付いた、二胡店などが、
三味線などを造る人と組んで二胡の修理に積極的に乗り出したりしているようです。
良いことですね!!
今まではなんとなく経験のある先生方や楽器屋さん或いは友人たちが、頭の折れなおしていたようです。
そして再度取れた、などということもしばしばあります。
物と物が接着されるという事は、いまだに完全には解明されていません。
大まかにこうだろうという感じでしょうか。
それからいろいろ試してみて、これならいけるというのを商品化しています。
あまりにも複雑になりますので頭の取れに話を絞ります。

すっぱり切れたように頭が取れています。
これは、接着剤の力が弱くなったかあるいは最初からうまくついていなかったか。
いずれにせよこの場合は、まずは表面に乗っている接着剤接着剤(膠)を刃物でこそげ取り、それからアルコールで断面をよく拭いて、油分を取り去ってください。(このこと接着剤の箱にも書いてあるはずです)
続いて、アルコールをよく乾かし接着剤を付けてください。
瞬間接着剤でもよいですし、超強力、とかウルトラ多用途とか書いてあるボンドが良いと思います。
このとき一番気を付けなければいけないのは、
瞬間接着剤を木の断面全体に塗らないことです。
多すぎると瞬間接着剤は効きません(効果が遅くなります)
点、点と、1㎠に一滴くらい、
そして思いっきりよく強めに押し付けることです。
木と木の間に接着剤が厚みを持たないように。
ただ頭は曲がっているので、押し付けるのが難しいかもしれません。
ウルトラ多用途などにしても、片面になるべく少なく全体に伸ばして、これもまた、強く押し付けてください。
そしてそのまま、しばらく我慢して3,4分押し付け続けるのです。
これは皆さんがやる場合ですね。
プロがやる場合はこのように斜めのものは、接着材を付けると、滑ってしまいますし手では力が弱いですから、
専用の道具を造ってあります。
或いは瞬間接着剤と、ウルトラ多用途の併用ですかね(接着剤の量が難しいですが、皆さんでもやれると思います。
失礼!皆さんでもというのは、それほど慣れていなくともという事ですのであしからず、
次に多いのが、

このように折れた部分がギザギザしている、
これは、木の弱いところが折れたのですです。
これは、皆さんよくこのまま接着剤を付けますが、本当はこの断面をアルコールでよく拭くのです。
古い歯ブラシなど使うと良いと思います。
紫檀黒檀はかなり油分を持っています。
油分がついていると、接着剤は効きません、販売している接着剤の箱にも、油分を取り去るようにと書いてあるはずなのですが、
これがなされていないことが多いのです。
もしかしたら、大本の二胡を造時の接着断面も油分を取り去るという事をやっているのだろうかとしばしば考えてしまいます。
ギターを造る人たちなど、アセトン(一番強いシンナー一般販売はされていません)で、じゃぶじゃぶと洗うように木の面を拭き込みます。
またこのように折れた時はこの周辺部の木が弱いところを使ってあることが多く、
せっかくキレイに付けても、再度違うところが折れてしまうこともあるのです。
ですので私はこのようなときには、

頭の白い牛骨を外し、上から心棒を差し込みます。
これがまあ、確実だと思います。
意外と厄介なのが、この形。

木と木の接着面がきれいに剥がれず、一部だけ木が残ってい形、
実はこれが一番多いですね。
この時には、一度断面をきれいに削り込んで、残っている木を取り外して、
接着した後に、隙間に、この木の木っ端をはめ込みます。
いずれにせよ、皆さんがやっても一応木は付きます。
ただどうしてもいくらはみ出した接着剤を削ったりしても、その断面の後は残ったりすることも多いですが、
音の遠鳴りのことを考えると、頭は付いていた方が良いと思います。
一度頭の取れたものと頭のついているものと音を聞き比べてみてください。
胴は6枚の木の板を接着してありますし。(8角形は8枚)
皮も胴に接着してあります。
皆さんが良く出会うのは、二胡の頭の取れ、
破損ですね。
軽くぶつけても折れますし、中には、ケースから出してみたら、頭が取れていた
などという場合もしばしばあります。
光舜堂が始まって以来、もう、数十台の二胡の頭を直してきたと思います。
最近は、やっと日本の木工技術に気が付いた、二胡店などが、
三味線などを造る人と組んで二胡の修理に積極的に乗り出したりしているようです。
良いことですね!!
今まではなんとなく経験のある先生方や楽器屋さん或いは友人たちが、頭の折れなおしていたようです。
そして再度取れた、などということもしばしばあります。
物と物が接着されるという事は、いまだに完全には解明されていません。
大まかにこうだろうという感じでしょうか。
それからいろいろ試してみて、これならいけるというのを商品化しています。
あまりにも複雑になりますので頭の取れに話を絞ります。

すっぱり切れたように頭が取れています。
これは、接着剤の力が弱くなったかあるいは最初からうまくついていなかったか。
いずれにせよこの場合は、まずは表面に乗っている接着剤接着剤(膠)を刃物でこそげ取り、それからアルコールで断面をよく拭いて、油分を取り去ってください。(このこと接着剤の箱にも書いてあるはずです)
続いて、アルコールをよく乾かし接着剤を付けてください。
瞬間接着剤でもよいですし、超強力、とかウルトラ多用途とか書いてあるボンドが良いと思います。
このとき一番気を付けなければいけないのは、
瞬間接着剤を木の断面全体に塗らないことです。
多すぎると瞬間接着剤は効きません(効果が遅くなります)
点、点と、1㎠に一滴くらい、
そして思いっきりよく強めに押し付けることです。
木と木の間に接着剤が厚みを持たないように。
ただ頭は曲がっているので、押し付けるのが難しいかもしれません。
ウルトラ多用途などにしても、片面になるべく少なく全体に伸ばして、これもまた、強く押し付けてください。
そしてそのまま、しばらく我慢して3,4分押し付け続けるのです。
これは皆さんがやる場合ですね。
プロがやる場合はこのように斜めのものは、接着材を付けると、滑ってしまいますし手では力が弱いですから、
専用の道具を造ってあります。
或いは瞬間接着剤と、ウルトラ多用途の併用ですかね(接着剤の量が難しいですが、皆さんでもやれると思います。
失礼!皆さんでもというのは、それほど慣れていなくともという事ですのであしからず、
次に多いのが、

このように折れた部分がギザギザしている、
これは、木の弱いところが折れたのですです。
これは、皆さんよくこのまま接着剤を付けますが、本当はこの断面をアルコールでよく拭くのです。
古い歯ブラシなど使うと良いと思います。
紫檀黒檀はかなり油分を持っています。
油分がついていると、接着剤は効きません、販売している接着剤の箱にも、油分を取り去るようにと書いてあるはずなのですが、
これがなされていないことが多いのです。
もしかしたら、大本の二胡を造時の接着断面も油分を取り去るという事をやっているのだろうかとしばしば考えてしまいます。
ギターを造る人たちなど、アセトン(一番強いシンナー一般販売はされていません)で、じゃぶじゃぶと洗うように木の面を拭き込みます。
またこのように折れた時はこの周辺部の木が弱いところを使ってあることが多く、
せっかくキレイに付けても、再度違うところが折れてしまうこともあるのです。
ですので私はこのようなときには、

頭の白い牛骨を外し、上から心棒を差し込みます。
これがまあ、確実だと思います。
意外と厄介なのが、この形。

木と木の接着面がきれいに剥がれず、一部だけ木が残ってい形、
実はこれが一番多いですね。
この時には、一度断面をきれいに削り込んで、残っている木を取り外して、
接着した後に、隙間に、この木の木っ端をはめ込みます。
いずれにせよ、皆さんがやっても一応木は付きます。
ただどうしてもいくらはみ出した接着剤を削ったりしても、その断面の後は残ったりすることも多いですが、
音の遠鳴りのことを考えると、頭は付いていた方が良いと思います。
一度頭の取れたものと頭のついているものと音を聞き比べてみてください。