八兵衛のセカンドライフ

46歳で脳幹(橋)出血、現在72歳の車イス男性。ブログはFact is factで(事実だものしょーがねぇべ)

17年前のケンカの内幕

2015年11月08日 17時14分27秒 | 脳幹出血
犬も歩けば棒にあたる、昨日ネット散策していたら面白い脳卒中サイトに出くわした。
サイト運営者が不明なので、その点は割り引いて見たほうが良いと思う。
しかし脳卒中のリハビリと3つの回復過程の内容は、私が長年抱いてきた疑問に十分答えるものであった。

17年前東北大病院の私の主治医は、脳出血の場合は倒れて3ヶ月以降は症状が固定するのでと言って、
倒れて4ヶ月も経っていない私の診断書を、GW明けの5月上旬に宮城県へ提出した。
あまつさえ私の松葉杖歩行リハビリを諦めさせて、車イス運転リハビリに変えさせようとした。
5月下旬教授回診で、教授は再三にわたり車イスでのリハビリを強く指示したので、
堪忍袋の緒が切れた私は、教授回診が終わってから主治医(講師)と衝突・ケンカした。
その結果6月末に宮城病院に転院して、倒れてから10ヶ月まで私が思うような歩行リハビリをすることになった。

 ps1:教授や講師(主治医)は学者としては正しいかも知れないが、
    患者のリハビリ意欲まで諦めさせようとしたことは、医者としては絶対間違っていると激しく反発した。
    思い出すとハラワタが煮えくり返るけど、『オレの人生をかけたリハビリ意欲まで潰されて堪るかっ!』だった。

 ps2:この際だから全部言うと、時期はさかのぼるけど4月10日頃に作業セラピストから自宅改造の指導があり、
     セラピストは家の図面を見て、『私の車イス生活のためには柱の2本や3本切っても当然だ』と指導した。
     私が将来でも車イス生活ということは、この時までに教授が診断結果としてセラピストにも伝えていた。
     そのあとお銀は自宅の図面を持って青ざめた顔をして病室にやって来て、私に顛末を話してくれた。
     私はそんなムチャクチャな指導なんかに従う必要はない。
     必ず手すりを伝い歩けるまでにするからと言って、自宅は私の生活動線に手すりを据付ける改造に変更した。
     このことがケンカした第1の伏線、第2は4ヶ月弱の診断書、第3が松葉杖リハビリの否定だった。
     想像で勘ぐれば、教授診断に逆らい手すり改造したのを業者から聞いて、第2、第3となったのかも。

このサイトによれば、倒れてから4ヶ月弱の診断書は症状が固定する前だから時期早尚で、
皮質間の新しいネットワークが構築される6ヶ月まではリハビリを継続すべき。
ましてや私の杖歩行リハビリ意欲を主治医が挫こうとしたことは言語道断、とこうなる。
サイト運営者が不明だから一見怪しく見えるけど、
書いてある内容は私にはマユツバとは思えないものがあり、むしろ絶賛したいくらいだ。
古典的な脳医学にしがみついている人達からの無益な批判を避けるために、あえて明らかにしないのかも。

 ps3:このサイトでいう3つの過程の回復の大きさを、17年間の私の回復軌跡に照らし合わせてみると、
    ~3ヶ月頃までの回復 ≫ 3~6ヶ月頃までの回復 ≫ 6ヶ月以降の回復+α(法華のタイコ)
    3ヶ月以内の回復は寝たきりの状態から掴まり立ちまで回復したので、激的といって良いと思う。
    なお、≫記号は非常に大きいことを表す。

  注)このサイトで述べられている脳卒中の3つの回復過程を、以下に再掲する。

  1.神経の再組織化
    残存している運動神経の興奮性を高めることで、失われた機能を回復させる理論です。
    このメカニズムは発症直後〜3ヶ月頃に認めます。
    発症直後は早期にリハビリを開始し、いかにこのメカニズムを効率的に利用するかがポイントとなります。
    そのために全身管理を徹底し、早期離床を図るべきです。

  2.皮質間の新しいネットワークの構築
    新たな神経ネットワークが作られることで回復する理論です。
    通常、左右の脳は別々で独立した活動をしています。
    しかし、どちらかの脳が障害を負った場合、お互いに助け合う機構が生まれ、
    障害を負っていない脳が頑張ってフォローしようとします。
    結果、大脳の中で新たな神経ネットワークが作られ、失われた機能を回復させます。
    このメカニズムは発症後3ヶ月〜6ヶ月頃に認めます。

  1と2が麻痺の回復の主なステージになります。
  劇的な麻痺の回復を認めるのは発症後6ヶ月が限度とされていますが、
  それ以降でも麻痺の回復を認めるのがステージ3になります。

  3. 神経細胞同士の伝達の効率化
    神経細胞同士は「シナプス」を介して電気信号を伝達しています。
    このシナプスによる伝達が効率化することで失われた機能を回復させます。
    これは主に2つ目のステージで新たに構築されたネットワークが効率化され、強化されることになります。
    このステージでは既に退院して自宅に帰られている患者様が多いのではないでしょうか。
    退院後もいかにリハビリを継続するかが運動機能の持続的な改善、及び維持を促す秘訣とも言えるでしょう。
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