・・・・ぬけだした・・・・
「就職決まったよ 長かったー」
安堵の言葉に含む思いが伝わる
就職難民
そんな言葉がはびこる社会
そこにはまって苦しむ娘
自信喪失
やる気損失
不安に波立つ心を抱え
折れそうになった娘
子育てが間違ったかと
自分を攻めるが
見守るだけしか術がない
思いは深淵
やっとぬけだしたのです
ともあれ安堵
・・・・いいこと あるかな・・・・
夫と口論の末
冷静になろうと 家を飛び出した
公園のベンチに座り
収まりつきない心を抱え
ただただ 時を過ごす
遊ぶ子供の声が 切なく耳に届く
クローバーを編んで 楽しんでいるようだ
少女の頃を思い
足元のクローバーに身を埋もれ
探す 探す
少女のように無心に
どのくらいの時間が 過ぎただろうか
陽が西に傾きかけた頃
四つ葉のクローバーに出会う
心が開放された
少女のように 奇声をあげ
少女のように 喜びはしゃぐ
四つ葉を手にしたただけで
怒りが開放された
「なにかいいこと あるかな」
二枚見つけた 四つ葉のクローバに
笑みと 優しさと 反省をもらう
・・・・・・・自然のアート・・・・・・・
工事中の仮囲い
殺風景な壁面に
自然のアート
風を捉えて
光集めて
早朝のリズムが聞こえてくるよ
そのリズムに乗せられて
タンタン
足取り軽く
一日の英気をもらう
・・・・・・・仲良し・・・・・・・
菜の花 愛でに
歩いています
まだ寒さ 残る中
春の訪れ
いち早くもたらしてくれた
菜の花畑で
背なに二人の歴史が
見え 隠れ
風に揺れる菜の花畑に
会話尽きることなく
仲良し二人
とても似あってます
・・・・・・・笑み・・・・・・・
どこからか香り立つ
春の旋律が 聞こえる頃
深い笑顔を 残して
天国に 旅たった
92年分の笑顔
一本の木が
そこに根付いて
寒さ 暑さ
風 雨 雪に 耐え
それでも動くことなく
そこに根付いて
命つなぐため
無心に
働いていただろう
春の旋律が
舞う花びらに
あなたの思いをつつみ
ひらひらと旅立たせて
笑顔のリズムを
降り注ぐ 光の中で
聞かせてくれる
その笑みは
深く 静かに
心底に残される
先頃92歳で旅立った友人のお姑さんです。
私はこの方の笑顔が大好きでした。
友人の所に訪ねて、友人が居なくても
「あんだーあがって、おじゃっこでものんでいがいん」
（あなた、部屋に入ってお茶でも飲んでいきなさい）
と
笑みをたっぷり振りまいてくれます。
いつも心がほっこりさせられて、癒されてました。
先日仏前に手を合わせてきた際に
家族がとった写真をまた撮りさせてもらいましたので、
私の供養の思いを詩にしてみました。
いつも笑みをありがとう
合掌