アゲアゲヨイショ？

ヒロキがどんな態度だろうと、こっちはこっちで受けて立とうじゃないか、

そんな開き直り感を持って、堂々と出勤した。

しかし、あれ？

なんかいつもと変わらない感じのヒロキが居た。

おかしいな、ちゃんと注意したのだろうか社長達。

それどころか、

私がモモカちゃんに「モモちゃん、トイレ行こうか」と声をかけると、いつものようにすぐ私の傍に来たのを見て、

「モモちゃんて、たかぽんさんにはすぐ行くんですが、セキトリさんには絶対行かないんですよねぇ」

とヒロキ。

何？私を褒めてるんだヒロキ。

そういえば昨日も会議で、

「たかぽんさんが来ると、子供達はテンションが上がるんです」

と話していた。

どうしたヒロキ。

拍子抜けしたが、悪いことではない。

良いことだヒロキ。

なんだか知らないけど、
ちょっと気持ち悪いけど、

あのヒロキが私を褒めるようになったなんて。

ゴマすってんじゃないでしょうね？

まあそれでもいいや。

このおばちゃんと、仲良く仕事していこうぜヒロキ。