先週はフルタイム勤務が多く忙しい1週間だった。
更には先日の土曜日、体育館を借りてウチの放デイの運動会があった。
何かとクタクタ1週間だった。
そんな感じだったので、秋のお彼岸の期間なかなかお墓参りに行く日が取れず、彼岸明けの今日、やっと行って来れた。
授業やバイトで忙しい息子も、今日なら行けると言うので、二人で行って来た。
ササッと行ける距離ならいつでも行けるのだが、車で往復4時間近くかかる場所にお墓がある。
なんだか最近は、長時間の運転に疲れやすくなってきた私。今日は息子に運転してもらった。
お墓に着いて周りの雑草を取ったりしていたら、突然息子が焦ったような声をあげた。
「あ、蜂だ!」
「え?」
「気がつかなかったの?今、カア(母)の頭の後ろ通って行ったよ」
全然気がつかなかった。
「ミツバチか何か?音がしなかったよ」
「え!ブーンって音したじゃない!聞こえなかったの?ミツバチじゃないよ!デカかったよ」
ちょ…
ブーンて音にも気付かなかった私。
でもまあ、飛んで通って行ったならいいや。
私はお墓の掃除をして、息子は花を花瓶に入れたりしていた。
するとまた息子、
「ちょっと!ヤバイ、また来たよ。あ!あれキイロスズメバチだ。カア、しゃがんで!」
そう小声で言いながら私を引っ張った。
「え?どこ?」
と言いながらしゃがんで息子に聞いた。
「ほら、すぐそこ。隣のお墓の花の辺りに居るよ」
わわっ!ヤバイ、本当だ~
でも拝まないで帰るわけにはいかない。
キイロスズメバチを気にしつつ、急いでロウソクに火を点けお線香に点けて二人で拝んだ。
幸い拝んでいる最中は、キイロスズメバチは近づいて来なかった。
拝み終わって、そそくさとその場を離れる母と息子。
いやホントおっかなかったわ。
その後、息子とお蕎麦屋さんで遅い昼食を摂りながら、私の仕事の話をした。
疑問だらけの私の職場の体制。
儲け主義のいい加減なやり方に腹が立つ。
それでも慣れた職場から離れる勇気が無いこと。
しかも来月から給料が上がるらしい。
59歳、新しい仕事を見つけるのも大変だし、新しい仕事を始めるのも自信が無い。
このまま慣れた職場で続けて行った方がいいのかな…
なんて言っていたら息子が言った。
「59歳だから、辞めるべきじゃない?」
「そうなのかな」
「60歳になったらますます次の仕事が見つけにくいと思うし、今の職場は福祉施設としてあり得ないおかしな所だよ!そんなとこ辞めた方がいい」
息子の言葉で目が覚めた気分。
そうだ。
私はあんな誠意の無い福祉施設で働くのはやっぱり嫌だ。不本意だ。
でも…
「時給が良いし、それに子ども達と離れることも心配になるし…」
「時給が良くても、子ども達を心配しても、このまま居たらカアはケガをするよ。ケガをしたら時給どころじゃないし、子ども達にケガをさせてしまうことも考えられるよ」
あ…
それは言えてる。
今までも何度となくケガをした。
乱暴な子と関わっている時や、急に後ろから叩かれたり、ぶつかって来られたりした時、蹴られたこともあった。
そして、足の不自由な大きな子供を支えなきゃならない時、しっかり掴めなくて子供と一緒に転んでしまったこともあった。
とっさにかばって私が下になったので、子供にケガはなかったが、この先、また同じこともあるかもしれない。
息子にはなんとなく母の様子がわかるんだな。
辞める決断、ギリギリ今月末までに考えよう。
本気でよく考えよう。