キタジマ式酵素健康法

食べ物だけで如何にして生涯を健康で生きていくかを検証する。

子宮頸がんとは

2013年06月18日 00時01分05秒 | 食事療法

子宮頸がん」とは、子宮の出口付近である子宮頸部(しきゅうけいぶ)にできるがんです。子宮の中にできる「子宮体がん」と異なります。
『がん』と聞くと、がん家系の人は、自分も罹りやすいと思いがちですが、子宮頸がんは遺伝に関係なく、原因のほぼ100%は、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染によって起きるとされています。多くの場合、このウイルスは性交渉によって人から人へ感染するとされ、中でも発がん性のあるHPVには、女性の約80%が一生に一度は感染していると推定されます。このため、性交渉経験のあるすべての女性が子宮頸がんになる可能性を持っているとされています。
子宮頸がんは、近年、20代後半から30代の女性に急増し、発症率が増加傾向にあります。現在では、がんによる死亡原因の第3位で、女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位。特に20代から30代の女性においては、発症するすべてのがんの中で第1位となっています。

ドイツ人のウイルス学者であるハラルド・ツアハウゼン氏は、1976年に「HPVが子宮頸がんの原因である」という仮説を発表しました。そして、1983年に子宮頸がん腫瘍の中にHPV16型のDNAを発見しました。翌年には、HPV18型のDNAも同腫瘍中に発見し、この研究結果を元に2006年には、子宮頸がんワクチンが製造されました。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、パピローマウイルス科に属するウイルスの一種で、現在確認されているだけでも約200種類あります。このウイルスは、大きく2種類に分けられます。皮膚に感染する上皮型と粘膜に感染する粘膜型です。
この粘膜型のうち、発がん性の高い15種類が、子宮頸がんの原因とされています。
具体的に示すと、HPV16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68,73,82,(ときに26,53,66)
型です。
実際には、これらの発がん性HPVに感染しても90%以上は、免疫により体内から自然に消失するため、子宮頸がんに進展するのは、約0、1~0、15%とごくわずかです。
また、子宮頸がんになるまでには通常、数年~十数年かかると推測されています。
そのため、子宮粘膜に異常が見つかったからといって、安易に手術するよりも、観察が大事であるという専門医もいます。

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