kirekoの末路

すこし気をぬくと、すぐ更新をおこたるブロガーたちにおくる

5月25日

2008年05月25日 19時05分53秒 | 小説の感想と批評
甘葛を飽くほど飲んでみたい@kirekoです。

>今日の感想と批評

そろそろ俺の中のO型の血が飽きてきたといわんばかりのこの企画。
だが、A型の生真面目な血がそれを許せねえんだ!
はい、というわけで雨の中更新しまーす。


■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

夏のうた ジャンル 詩 作:小手先 棉

:あらすじ
暇でもあれば見てやってください。

:感想
3つの俳句と詩が一つ。えっとまず俳句にしても詩にしても、kirekoは基本的に門外漢なので、偉そうな事はいえない。ただ、作者の意図を汲むとすれば、夏という季節を現している、この俳句に季語が無いという致命的な矛盾。花火は夏だったか思い出せないけど、ホタルイカは季語で冬だっけ?キャベツは春だっけ?まあ、もし気になる人がいたらググッて欲しい。で、いわゆる解説文に関しても、句にこめられた作者の思いのほうが先に来て、なんとも微妙。ただ解説文自体は、理解と想像がしやすくなるように良くまとめられているから、この部分だけピックアップして欲しかったかも。詩は…まあ、うん。


願おうよ、泉。 ジャンル その他 作:伊東 光

:あらすじ
二人の若者がある日、泉の精霊に出会い・・・・。

:感想
設定も雰囲気も良いが、過程がまるで描かれないことによって若干容量不足といった感じを受ける。オチまでの流れを二転三転させても面白そうだし、もっと人間らしい部分を出しても良かったと思う。場をサッと攫えなかったオチに関しては、もう少し気の利いたというか、読み手の心情になって考えるべきだと思った。粘り気というか、短編としても基本的に練りが足りない。


スリーピース ジャンル 恋愛 作:モリノツグミ

:あらすじ
軽音楽部の理花は新入部員によって身に覚えのない三角関係になりかける。本作品は理花から見た観察恋愛物です。

:感想
好き嫌いで言えば嫌いじゃないタイプの文章。読ませるというか、読むのが辛くない文章。恋愛という種類だとすれば、まだ始まっても居ないプロローグ的な作品で、個人的に言えば続きが気になる作品。ただ、読み手として漠然と感じたのは、至るべき点での主語不足と改行不足が目立つところか。せっかく描写や転換、大まかな表現は上手いのだから、文章の小技で損するような危険は、是非避けて欲しいと思った。


マフィアZIGOKU組へようこそ! ジャンル コメディー 作:テルル

:あらすじ
マフィアZIGOKU組の新参入会者説明会が行われる。その説明会に顔を見せたのは何と子供?!楽しく愉快なマフィアの説明会をご覧下さい。

:感想
なんだろう。ネタが良くても握る職人がダメだと、こうなっちゃうのかー。まあコメディーというジャンルは幅広いから、笑える種もあるんだろうが、終始台詞を駆使したキャラクター設定を見せられてる感じがして、笑うに笑えない。見張るような斬新な言葉の使いまわしも無いし、展開もはっきり言って凡庸未満。小説としての練り直しを要求したいところだ。


新緑の季節に ジャンル 恋愛 作:灯夜

:あらすじ
ゴールデンウィークを特別講演の参加と準備に充てた俺は、遅まきの連休に帰省する。三年ちょっと離れっぱなしだったその場所は、桜の後の葉桜の緑が強く降り注ぐ。『テーマ小説』参加作品。

:感想
背景描写、とかく回りくどくない表現に関して言えば、終始上手だなと感じた。とくに『張りぼての街』という部分は、素直に賞賛に値する表現だなと素直に感心してしまった。kireko的には、こういう静かなペース配分で進む恋愛は好きな部類なのだが、それでも気になるとすれば若干見受けられる心理描写の弱さ。表現が上手い分、細やかな心理描写が書ききれて無い気がした。ただ久々に「俺だったらこうするのになー」と思わせる秀逸な文章だった。まあ、でも作者の文脈から察するに、ヒロインの立たせ方が恋愛というパーツをくっつける作業を邪魔している感じがした。『キャラクターに話の本筋を奪われまいと必死に表現に力を入れた作品』、という感じにも見受けられた。


短編 ジャンル 恋愛 作:更紗。

:あらすじ
チョットワカリニクイハナシニナッテマス.ハジメテノトウコウサクヒンデス。イロイロメンドクサイコトシテココマデキマシタドウゾヨロシク

警告
この小説はボーイズラブ(BL)要素を含みます。
苦手な方はご注意ください。


:感想
なんだろう、この良く知らない他人の自由帳を休み時間に勝手に覗いてしまった気分。
キャラは、いいんだけど、さ、書き手と、して、句読点、と、改行、くらい、ちゃんと、つけないと、あきまへんで。
サクッと読んでみると設定は面白いんだけどなぁ。残念。



=========終わり==========

>ハンバーグ
なんだろう、ハンバーグの中身が実は良く焦げたさつま揚げだった的な今日の流れ。うーん、なかなか自分が好みとする文章ってのは見つからないもんだね。流行ってやつなのかな、読み手を前提にして考える風潮が実は作者を縛っている気もしないでもない今日この頃。まあ、村上春樹クラスとまではいかないが、野島伸司書き下ろしドラマくらいに主張が激しくても良いと思うよ。前筆でも…面白くないのは総じてとことんダメだがw