気の広場

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不治の病 ・・・ ② 禍福 

2010-03-07 14:11:49 | Weblog
 苦しみの本質は、「死」に直面しても耐えうるような光り輝く価値観を、健常なころより育んでこなかったところにあります。

 まず、肚(はら)を決めることが大切です。

 じたばたしない ・・・ 肚を決めると物事は展開していきます。
それまでの浅薄な人生観、即ち健康第一という価値観を転換させなければなりません。
それは、価値観の深化を意味します。

 人生で最も大切なものは何か ・・・ 。

 「禍福は糾(あざな)える縄の如し」といいます。
幸せがしばらくつづくと、今度は不幸がきます。
不幸をしばらく耐えていると、また春がやってきます。

 人生の真実は幸・不幸を超えたところにある ・・・ のではないでしょうか。

 幸・不幸が、果たして必ず交互に訪れるものかどうかの詮議はともかく、不幸はやはり突然訪れるもののようです。

 不幸の前兆があったとしても、それに気づくほど現代人の感覚は鍛えられていません。
目前の生活の安泰のみ求める我々の視野の狭小は甚だしい ・・・ 。
迫り来る危機の警鐘が打ち鳴らされていても ・・・ 危機感を覚えることすらできない著しい感受性の鈍磨 ・・・ がそこに見られます。




 

不治の病 ・・・ ① 鴨

2010-03-07 05:56:38 | Weblog
 私は仕事柄、多くの人々の不幸に接します。

 ある日、致命的ながんに冒されていることがわかった人々、そのような進行がんの患者さんは後を絶ちません。

 そのような人々にとって、既存の価値観、肉体本位、金銭物質本位の価値観は足元から崩れていきます。
生きていることを前提にしたすべての生活設計が、音もなく瓦解します。
だれも肩代わりしてくれない苦しみに、本人とその家族は耐えなければなりません。

 彼らは治療法を求めて東奔西走します。

 焦っているそういう人々を鴨にして待ち受ける、猟師のような商売が流行っています。
鴨の餌は奇跡の○○療法、「神の手で・・・」、秘薬○○、「○○を信じれば・・・」、「○○の霊が・・・」のような類(たぐい)で、行き詰まった人々が前後の見境もなく飛びつくような装いをしています。

しかし、繰り返し広告しているものはたいてい金儲けの商売です。