株価の急伸やフラッグシップ・セダン「モデルS」への高評価が最近、話題となっているEVメーカー、テスラモーターズ。そのテスラに対し、ゼネラルモーターズ(GM)のダン・アカーソン会長兼最高経営責任者(CEO)が、「キャデラックのEVでテスラに真っ向勝負を挑む」と語ったと米紙『The Detroit News』が報じている。同紙のインタビュー記事によると、アカーソン氏は「テスラはモデルS を売るほど赤字を出すが、我々はプラグインハイブリッド(PHV)のシボレー「ボルト」の販売台数が伸びるほど赤字を減らす」と続けている。また、いくら車が売れていても、それがテスラの成功や存続を保証するものではないと指摘。経営不振が取りざたされる高級PHVメーカーのフィスカーを引き合いに出し、「誰がフィスカーのことなど覚えている? 一時はたくさん走っていたのに、すっかり姿を消したじゃないか」とまで言っている。このアカーソン氏の強気の発言は、「テスラに対抗するEVを開発中」という同社グローバル・プロダクト・プログラム担当のダグ・パークス副社長の先日の発表を受けたもの。GMが現在、開発中の新型EVの航続可能距離は1回の充電で200マイル(約320km)、予定価格は約3万ドル(約300万円)で、同じ価格帯のEV が100マイル超えに苦戦していることを考えれば、かなり魅力的なモデルといえるだろう。しかし、GMはこの新型車の発売の前に、キャデラック初の量産PHV「キャデラックELR」を送り出すという。同車はスモールクーペのボルト同様、バッテリーを充電するための発電用ガソリンエンジンを搭載。アカーソン氏は、「キャデラックELRは年末か来年早々に登場する。テスラと同じEVだが、我々は彼らの更にその上を行くつもりだ。ELRは単なる量産車にはならない」と述べている。「モデルSを売るほど赤字」になるというアカーソン氏の発言に対し、テスラから直接のコメントは得られなかったが、広報担当のシャナ・ヘンドリクス氏はAutoblogの姉妹サイト『AutoblogGreen』に、「EVが増えるのは喜ばしいことであり、EV市場の拡大という我が社の使命達成に近づくことになる」と語っている。GMは1990年代後半にリース契約で供給を行なっていた「EV1」や、米向けの「スパークEV」といった、電気自動車の歴史に残るすばらしいモデルを開発している。今後もGMのEV開発動向に注目したい。
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