福島県にある、自分が一番好きなエビスサーキット。大小5つもコースがありますが、よく走り好きなコースは東コース。
4つあるロードコースの中で、JAFの公認を受けているのは東コース。全長は2kmあまりですが、コーナーも変化に富み、
また何よりもアップダウンが強烈。最終コーナーからメインストレートに駆け登る坂の勾配は最大14%もあります。
DATA FILE |
公認 | 国内公認 |
全長距離 | 2,061m(右回り) |
幅員 | 10~12m。 |
ピット | 20個 |
所在地 | 福島県二本松市沢松倉1 0243-24-2972 |
東コースは、日本のサーキットの中でもっともアップダウンの激しいコースの一つで、メインストレートの登りは強烈の一言。比較的ミニサーキットの中ではコース幅も広くハイスピードなレイアウト。楽しい反面コースアウトすると、グラベルが少ないので草の上を滑っていって、土手までまっしぐらっていう雰囲気でちょっとドキドキ。冬は雪が残る場所なので、春から秋あたりが走行のチャンスかも。
1コーナーは、ピットロード出口ぐらいの地点からブレーキングをし始めるのがいいだろう。ブレーキ性能の高いクルマだったら、50m看板までガマンできる。ここはフルブレーキングして2速までシフトダウン。1コーナーはちょっと逆バンクっぽいから、突っ込み過ぎるとインを逃してしまって、戻ってくるのがとても大変。登り勾配だから比較的減速しやすいんだけど、しっかりとインにつくことをキモに命じて。立ち上がりは、直後にS字が控えてるため、頑張り過ぎないように。ここでアウトをとると次がきつくなるから、アウト・イン・ミドルぐらいでおさめるようにしよう。
S字の進入はアウト側から、クルマをコースの右側に寄せて、軽くブレーキングしながら入る。ここは下りなので、テールスライドしやすいから要注意。突っ込み過ぎるとスピンしながらアウト側のガードレールに一直線、なんてこともあるからスピードは抑え気味にいこう。逆にS字の出口でなるべく全開でいける走り方を身に付けるのが効率的。1つめの左側の縁石は高いので、乗せず、2個目の縁石は、乗せてもクルマが暴れないので、目一杯乗り上げてできるだけ全開でいけるようにしよう。ギヤは3速ホールドだ。下り勾配の裏ストレートは、かなり勾配もきついのでスピードが乗る。だいたい140km/hは出ると思う。クロスミッションのクルマだと4速に入る。
第1ヘアピンは、右側の小さな縁石にフロントタイヤ乗せながらクリアしよう。CPは長めにとり、ポイントとしてではなくゾーンとして捉えよう。ここからまた登りに変わるので、立ち上がりではしっかりトラクションをかけること。ここでトラクションがかからないと、登りでの立ち上がりでロスが生じる。そして2速から3速にシフトアップ。続く第2ヘアピンは、フルブレーキングと同時に2速にシフトダウン。ここはアンダーが出やすいコーナー。とくにCP後に出やすいレイアウトになっているから、CPは奥にとろう。立ち上がる時は縁石に乗らないように注意。ここの縁石は高く、乗ってしまうとトラクションをロスしてしまう可能性が高い。脱出では2速から3速へシフトアップ。
最終コーナーは、結構難しい。というのも、Gが左にかかった状態でブレーキングするから。右側のタイヤが浮き気味になって、制動距離が出にくい。あらかじめそれを読んだ状態でブレーキングしよう。速度が乗ってることもあり、コースアウトしたら土手が近いから大クラッシュにもなりかねない。
この最終コーナーの後半部分で一番大事なのはトラクション。とくにストレートの急勾配につながるのでアクセルは効率的に路面に伝えたい。とくにアンダーが出やすいから注意しよう。ここはコーナリングスピードを稼ぐというよりは、しっかりCPをとってアクセル全開にできるポイントを早めにした方がいいだろう。2速で回ると皆言いますが、自分は3速で行く。勾配がきついので、ブレーキを一度踏んだらアクセルは戻さないように。シフトアップの操作スピードを速くするのもタイムアップのカギだ。
ここエビス東コースは、アップダウンが激しくコーナリングスピードも高い。ブレーキングもしっかりしなければならない。変化に富んでいるし、クルマのスタビリティの高い方が走りやすいサーキットといえる。路面は比較的荒く、タイヤの磨耗は激しい方。Sタイヤは、磨耗、そしてタレも発生しやすいサーキット