清水正廣のバードカービング・アート

バードカービング作品、野鳥写真、製作資料など紹介しています。
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バードカービング

2014-01-10 20:39:25 | 足の作り方

  足の作り方の質問メールが時々来ますが、その時、その時、説明をしておりましたが、今日は投稿します。 カービングに取り組んでおられる方たちに、私の方法をお知らせします。 まず、最初に資料を集めます。

    

    作りたい鳥の足の資料を集めます。 その足の原寸大のスケッチを描きます。出来るだけ細かく丁寧に細部にいたるまで観察します。 次にどのようなポーズにするかを決めてデザインします。この時点で作品構成が決定します。ここまで、スケッチをしてくると、もう、頭の中にこの鳥の足が記憶されます。 私の場合このプロセスを大切にしています。  (ヒヨドリの原寸大の足・・・曲がった状態でフショウから第3指の爪までの長さは、約4cmです。)


カービングに必要なエッセンス ②

2013-05-28 19:19:22 | 足の作り方

足の作り方

        

色んなポジションを図に書いてくれました。 よく見て考えてみましょう。

      

指の関節を上手に作ること、また、第1指、~第4指の関節の数を正確に表現すること、第2指は、爪と、付け根と指の中間に1つの関節が有ります。同様に第3指、第4指と、中間に2つ、3つ、と正確に作りましょう。 間接が多ければそれだけ指が強くなるということです。

      

よく見ると、第3指、第4指が接近して、第2指は大分隙間が有ります。 この様に生きている鳥の指の置き方は第2指を開いています。第1指は中間に関節は有りません。 普段は止まり木に乗っけたまま、眠るときや、風の強いとき、体のポジションの変化の有る時、等は爪を止まり木に蒔きつけます。

      

一番長い指の第3指で約16mmの(WAXWING)の足でも、この様に正確に作ります。

               

カービングで大切な3つの事柄は、嘴、目、足、これらを出来るだけ正確に作ることです。