清水正廣のバードカービング・アート

バードカービング作品、野鳥写真、製作資料など紹介しています。
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フクロウ URAL OWL、 Strix uralensis

2021-01-08 10:07:49 | お気に入り
 やや大型で、丸い頭部に羽角はない。雌雄の体重を比べると、メスのほうが最大で300gほど重い。羽色には淡色型と暗色型があり、淡色型の個体は頭頂部と体部上面が淡い灰茶色で、濃淡のまだらや斑点、縦縞が見られる。肩羽には大きな白色部分があるため、肩を横切るように帯模様ができている。風切羽には濃淡のくっきりした横縞、くさび型の長い尾には濃い茶色の地に灰白色の横縞が5~7本入る。円形の顔盤はむらのない白茶色から黄土色がかった淡い灰色で、黒っぽい小班と淡い真珠光沢の斑点がはっきりとした縁取りを作る。濃い茶色の目は比較的小さく、まぶたの縁はピンクから赤色を帯び、くちばしは黄色味を帯びた象牙色。喉はほぼ白色で、体部下面はごく薄い灰茶色からくすんだ白の地に茶色の縦縞が蜜に入る。脚部は淡い灰茶色の羽毛に完全に覆われ、爪は黄茶色で先端が黒っぽい。ノルウエーから南へバルカン半島までと、バルト三国から東へロシアを横断するようにシベリア、サハリン島を経て日本まで分布する。
穏やかな顔立ちが美しい!
飛翔体では胸の羽毛の膨れが温かそう。
まもなく成鳥に成ります。
巣箱の中からうかがっているところです。
飛翔形では尾の長さがよく解ります。
優しい顔つきと美しい飛翔形は多くのファンを魅了します。
雛のアップです。大きな眼が印象です。
生息位置が解ります。
雪の中でのこのポーズにも魅了されます。

アメリカフクロウ

2020-11-23 19:18:42 | お気に入り
Strix NO.4、アメリカフクロウを紹介します。やや大型で、丸い頭部に羽角はない。雌の方が最大で200g重い。体部上面は茶色から灰茶色で、頭頂部と背中には波型の白い横縞、側頭部と首の後ろには濃淡の横縞が入る。風切羽には白に近い淡黄褐色と茶色の横縞、雨覆には白い斑点、尾には4~5本の白っぽい横縞。淡い灰茶色の顔盤には同心円状の濃い線模様が入るが、縁取りは不明瞭。嘴は黄色で、蝋膜は灰色。体部下面は淡い灰茶色からくすんだ白で、首の前部と胸の上部には濃淡の細い横縞が蜜に入り、胸の下部から腹部にかけては赤褐色から濃い茶色の太い縦縞模様がある。脚部はほぼ羽毛に覆われ、裸出した足指の先端付近には黄色っぽい灰色。爪は濃い象牙色で、先端が黒い。 標高2,500mまでの混交林や老齢の針葉樹林を好むが、湿地や伐採された老齢林など開けた林にも棲む。メキシコ南部を南限として北米大陸に広く分布する。この種は北米東部から西部へと分布を拡大してきた。その結果、より小型のニシアメリカフクロウを追い詰めている。さらに、地域によっては両種の間で交雑の機会が増しており、純粋なニシアメリカフクロウの遺伝子が脅かされている。
顔だけのイラスト画が雰囲気を醸しています。
交尾の画像も珍しいのでお見せします。
飛翔のポーズは立派なもの!
正面からのポーズもかっこいい!!
この雰囲気は親子かな?
こちらはペアーかな?
雛の画像が可愛い!
カメラを少し回して撮ると何ともユニークな画像に・・・・
鋭い足も御見せします。
顔のアップが大好きな人には良い参考画像になります。
Strix は4種で終わろうと思っていたのですが是非にというリクエストで日本のフクロウ Ural Owl,とカラフトフクロウ Great Grey Owl, の2種を追加します。お楽しみに!







ニシアメリカフクロウ Spotted Owl

2020-10-24 08:26:44 | お気に入り
Strix 第三弾 全長41-48cm 中型からやや大型で丸い顔部に羽角はない。雌の方が約80g重い。体部上面は濃い茶色の他に多数の模縞と矢柄の白斑がある。わずかに赤みを帯びた濃い茶色の頭頂部にも同様の白い斑点がある。肩羽には大きめの白い斑点があり、その外縁には暗色の縞模様が見える。風切羽には濃淡の縞模様があるが、うち淡色の縞の中には細密な波線模様がある。尾には濃い褐色に多数の白っぽい横縞がある。先端は淡色の帯になっている。淡い黄褐色から茶色の顔盤に同心円を画く濃色の線模様がある。眼は黒褐色で、嘴は淡い灰茶色、蝋膜は黄色っぽい象牙色、喉は白く、胸の上部みは濃い茶色と白の横縞模様。足には蜜に羽毛に覆われ、灰褐色の足の先端には剛毛羽が生えている。カナダ南西部から米国カリフォルニア州までと、アリゾナ州からメキシコ中部まで分布する。
顔のアップで細部のディテールまで正確に表現する。
ここでモノクロ画像でイメージを膨らませます。
Strix 系は表情が優しく表現出来るように!
このようなアクビのときも眼の表情が優しい。
珍しい正面からの飛翔形は羽の裏面まで観察できます。
日本のフクロウも同種です。顔の表情の優しさも同じです。
羽の裏側もこの位アップだとすごく解りやすい。
何気に、可愛さが目立ちます。
一寸、威嚇気味なのですが、表情は穏やかです。
カーバーの皆さん、現在世界のフクロウの登録されている数、268種の中からご自分の好みの種を探してカービングしてみてはいかがですか?



オオフクロウ Brown Wood Owl (Strix leptogrammica) 

2020-09-20 08:40:53 | お気に入り
Strix のNo.2ですが少し遅くなりました。10月2,3,4日と塩尻市民交流センターでバードカービングクラブ展の準備で忙しくしておりました。このため投稿が遅くなりました。  オオフクロウを紹介します。

全長34~45cm。 中型、雌の方が大きく200g以上重い。頭部は赤みを帯びた濃い黒褐色で、首の後ろにはシナモン系の淡黄褐色または赤茶色の襟状紋が目立つ。栗色の背中には濃い茶色から黒の模様が蜜に入る。顔盤は赤茶色または朽葉色と濃い黄褐色の縞模様。尾には同様の縞模様が8本入り、その先端は白.眉斑は白っぽい堪能褐色または淡いオレンジ系黄褐色。嘴は緑がかった象牙色。インドから東はミャンマー西部およびタイ西部、南はスマトラ島およびボルネオ島まで分布する。5亜種が存在する。

このくらいUPで見るとかおの各部位の細部まで確認できカービングの助けになります。
体を膨らませるとオオフクロウの特徴があらわれます。
最近は都会にはフクロウカフェなどがあっていつでも確認できるようになっていますので研究するには良い機会です。


できるだけ細部がよく解る画像を探していますので参考にして下さい。


モリフクロウ

2020-08-29 09:26:24 | お気に入り
 モリフクロウ Strix aluco
全長36~46cm 丸い頭部に羽角はない。羽色には褐色型、灰色型、赤色型に加えて、それらの中間型も存在する。褐色型の個体は上面が全体的に茶色、羽毛自体に煤色の縦縞と数本の横縞が入り、頭頂前部の羽毛は地色が濃い。肩羽は羽軸外側の羽弁が白い、風切羽は濃い茶色と淡い茶色の縞模様、尾は上面が茶色で濃い色のまだら模様があり外側の羽毛には不鮮明な縞模様がある。眼は黒に近い茶色。青灰色のまぶたは縁があわい肌色、嘴は黄色味を帯びた象牙色で、付け根の周囲に剛毛羽が生える。英国を中心に、南はアフリカ北部、北はフィンランド中部、東はパキスタン北部とキルギスまで、たまにアイルランドで確認。このStrix(23種)のうち数種を今後紹介します。勿論日本のフクロウ(Ural Owl) Strix uralensis も紹介します。


かわいい雛も登場します。雛もカービングで挑戦してみれば・・・・



このような画像はめったに見れません。





数回に分けてそれぞれ特徴のあるStrix フクロウ類を紹介します。