へもへも日記 blog版

へもへも日記の へもへも は本上まなみさんの「ほんじょの へもへも通信」から頂きました。

ブラケット・ポジション

2007-04-10 04:59:28 | 自転車
 あくまでも「自分にとってベスト」という方法なので万人受けはしませんが、腕が短いor手が小さいor指が短い という事から悩んでる方には解決案の一つにはなると思いますのでご参考まで。また、最初のアイデアはこちらから頂いて、それを基に更に自分用に改良したものです。なお、作業はできるだけショップかメカに詳しい方にやってもらうのを薦めます。また、シマノ推奨ではないので自己責任でお願いします。あと、カーボン製のハンドルではやらないほうがいいと思います。

 なお、自分のと同程度の身長170くらいの他の男性と比較すると、指の長さは同じながらも手のひらが小さいゆえ、やはり通常の日本人男性よりは手が小さいほうかと思います。

まずは、自分の自転車


 根本的にサドルのポジションが決まっていることが前提ですが、自分の場合はまずはブラケットのことは考えないで、リラックスして上ハンが持てるようにステムの長さを決めます。サドルの先端に肘をつけて腕をハンドルまで伸ばすとこんな感じ。これも、使うサドルや体の柔軟性と腰の筋力次第なので、あくまでも参考まで。


 自分の場合はステムの長さが決まったら、次は高速巡航や下りで下ハンを持ちやすいようにハンドルの取り付け角度を決定。これは昨年の元旦に貼り付けた、チャレンジ200のときのものですが、下ハンを持つとこんな感じ。


 そして、本題のブラケット位置。何故か、完成車のカタログだとブラケットが前で水平に付いてるのが多いんだけど、プロで多いのがブラケットを立てる付け方。自分の場合はプロ関係なしに自然とこんな感じになっていきました。STIのモデル名の刻印のある面が、水平か少し前下がりくらい。


 この取り付け方だと、上の写真の下ハン握ってるときの上体の伏せ方で、腕だけSTIのブラケットの頭に持ち替えたときに手首を曲げないで済む。もっとも、このときも実はブラケットには手は添えるだけで強く握ってません。どちらかというと、逆に手のひらから手首にかけての全体で、なんとなく押さえているような感じ。


 流行の日東のSTI用ハンドルのブラケット指定位置よりも、かなり上につけた様な位置になります。でも、この状態で何もしないと、下の写真のような指のかかりかた。この状態だとOKに見えますが、バーテープを巻いてグローブを嵌めると指がかろうじてかかる程度になって、自分みたいに手の小さい人だとブレーキをかけるときに握りかえる必要があります。


 そこで、解決のために用意するのが厚さ1mm、大きさ1.5センチ×4センチ程の板。これはドイツの建材屋で買った、ロール状で売ってる板の切れ端です。曲げただけで折りやすいように穴あきのものを選んでます。特に軽量化の意図はなし。東急ハンズあたりで売ってるアルミ板でも鉄板でもOKです。


 これを、ハンドル径程度に曲げてブラケットとハンドルの間に挟みます。自分の場合は2枚はさんでいます。以前、ファンライドでも同様のことを書いていて、滑らないようにサンドペーパーで摩擦面を作っていましたが、今までの経験上から必要はないかなあとは思います。ボトルケージが緩んだこちらの石畳でも、ブラケットのガタは発生していません。理由は続きで。


 これで下ハンを持った状態。テープを巻いてグローブを嵌めるとその分だけ遠くなるので、バーテープ無し&素手だと「思った以上に近いかな」くらいで、ちょうど良いです。もっとも、一発で決めようとは思わないで、最初はブラケットから上の部分のバーテープを何回も付けたり剥がしたりして、練習で確認をしては再調整、を繰り返したほうがいいと思います。バーテープは上手く剥がせば、何度も使えますから。


 ブラケット固定ネジを締め付けてそのまんまだと、板が横にはみ出します。このままだと、いくら上からバーテープを巻いても危険。そこで、ハンマーなり大きめのドライバーなりで叩いてハンドルの形になじませます。これをやるので、結局、サンドペーパー処理をしなくても動くことはありません。なお、曲げやすいという理由から、最初から2mm厚くらい必要だと思っていても、板は曲げやすい1mm厚のものを2枚使用するほうが簡単です。


 ポジション出しの途中では行いませんが、ここで良いという所が決まったらバーテープも新品に巻きかえるでしょうから、今まで使ってたバーテープの5cm程の切れ端をブラケットとハンドルの隙間を埋める感じにしてテープで固定。これによって、ブラケット根元の段差がなくなります。


 あとは普通にバーテープを巻くだけ。テープを巻いてグローブを嵌めるとこんな感じ。上の写真よりも、若干遠くなってるのがわかるかと思います。


 全般的な解説としてはこんな感じですが、実際のレバーは湾曲してますので、下の図よりも特にレバーの下端はハンドルに近くなります。


 ブラケットを通常よりも上に付けて、そこを支点に板で回転させることで、ブレーキレバーの位置が近くなって、手が小さい人でも下ハンを持ってるときにブレーキがしやすくなります。また、ブラケットを上に取り付けるためショートリーチ・バーみたいな感じになるので、腕が短い人にとっても有利。おまけに、板をかませてブラケットを傾けて、さらにバーテープで間を埋めているため、エルゴレバーの特権のように言われている、ハンドルとブラケットの「滑らかな繋ぎ」も実現。おまけにエルゴレバーにはないSTIの頭をつかむポジションも取れるので、メリットは大きいです。

 万人受けするとは思いませんが、ブレーキレバーが遠いと思っている方は、是非、お試しください。板は100円程度なので、シマノやスペシャライズドのショートリーチ用スペーサーよりは遥かに安価です。また、ショートリーチ用のスペーサーと異なって、改造時にブレーキワイヤーの再調整が必要ありません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フランドル | トップ | 引き篭もり »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

自転車」カテゴリの最新記事