前回に続き、敬語の話です。
大学生に、「きちんと敬語が使えますか?」という質問に、
素直に「はい」と答えられる人はあまり多くありません。
「はい」と答えた人に、敬語の種類とその特徴などを聞いていくと、
自分の使ってきた敬語が果して正しいかどうか分からなくなってくるようです。
こういう現象が起きるのはなぜでしょうか。
その原因として、「教育現場では敬語を使う場面が限られている」ということが
考えられます。
小中学校では、教師または(中学では)先輩に敬語を使うことはあっても、
その他の場面で丁寧語以外の敬語を使うことはほとんどありません。
また、敬語教育が体系化されていないということも考えられます。
皆さんの小中学校を思い出してみてください。
敬語を意識するのはどの時期でしょうか。
それは、中学1年生だったのではないでしょうか。
小学校までは、学年の上の児童はお兄さん、お姉さんでした。
ところが、中学校に入ると、いきなり学年の上の生徒は「先輩」と
呼ばれるようになり、年齢の上下の関係を意識するようになります。
しかし、この時期に敬語の構造を勉強することはありません。
敬語の構造は中学2年生からで、それも生徒の実態に応じてという条件の下で
先述した「敬語の指針」を用いた学習をします。
「生徒の実態に応じて」ということなので、「敬語の指針」は中学3年生で学ぶ
ということも十分にあり得ます。
残念なことに、その時期には生徒は学校の中では年長者の立場にあり、
敬語は使うことよりも使われることの方が多くなるのです。
さらに、中学からは教科ごとに先生が違いますから、
こうした敬語の問題を別教科の先生と共有することが難しくなります。
つまり、先生側も普段から教育の場で意識的に敬語を使用することも
少なくなるのです。
大学生に、「きちんと敬語が使えますか?」という質問に、
素直に「はい」と答えられる人はあまり多くありません。
「はい」と答えた人に、敬語の種類とその特徴などを聞いていくと、
自分の使ってきた敬語が果して正しいかどうか分からなくなってくるようです。
こういう現象が起きるのはなぜでしょうか。
その原因として、「教育現場では敬語を使う場面が限られている」ということが
考えられます。
小中学校では、教師または(中学では)先輩に敬語を使うことはあっても、
その他の場面で丁寧語以外の敬語を使うことはほとんどありません。
また、敬語教育が体系化されていないということも考えられます。
皆さんの小中学校を思い出してみてください。
敬語を意識するのはどの時期でしょうか。
それは、中学1年生だったのではないでしょうか。
小学校までは、学年の上の児童はお兄さん、お姉さんでした。
ところが、中学校に入ると、いきなり学年の上の生徒は「先輩」と
呼ばれるようになり、年齢の上下の関係を意識するようになります。
しかし、この時期に敬語の構造を勉強することはありません。
敬語の構造は中学2年生からで、それも生徒の実態に応じてという条件の下で
先述した「敬語の指針」を用いた学習をします。
「生徒の実態に応じて」ということなので、「敬語の指針」は中学3年生で学ぶ
ということも十分にあり得ます。
残念なことに、その時期には生徒は学校の中では年長者の立場にあり、
敬語は使うことよりも使われることの方が多くなるのです。
さらに、中学からは教科ごとに先生が違いますから、
こうした敬語の問題を別教科の先生と共有することが難しくなります。
つまり、先生側も普段から教育の場で意識的に敬語を使用することも
少なくなるのです。