新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

鏡花と秋声

2010-10-27 21:23:11 | 授業
 今回の「郷土の文学を楽しむ」では、先週学んだ泉鏡花に関するDVDを
 視聴し、新たに徳田秋声の略年譜を見ながら生涯と作品について
 紹介しました。
 同年代である二人の略年譜を見比べてみると、とても不思議なことが
 分かってきます。
 鏡花は秋声の年下ですが、尾崎紅葉には秋声よりも前に認められます。
 一方秋声は、第四高等中学(後の第四高等学校、金沢大学)を中退し、
 二度目にしてやっと紅葉門下に入ることが許されます。
 よって作品が世に出るのは鏡花が先ですが、自然主義の隆盛に乗って
 活躍したのは秋声の方でした。
 二人の仲も良かったり、悪くなったり、また仲直りしたりととても複雑です。
 こうしたことをさまざまな情報を踏まえて作品を読み比べてみるとさらに
 面白さが増し、興味も湧いてきます。
 

牧師に感謝

2010-10-16 08:51:37 | 日々新
 昨夜、ある方の前夜式に出席してきました。
 牧師先生より、
 天に召された方は長い間闘病生活を余儀なくされ、
 病床にて洗礼を受けられたというお話を伺いました。

 それにしても、牧師という仕事にはある種の凄まじさを感じます。
 開拓伝道する際には、北陸におけるウィン牧師のように
 心ない人から罵詈雑言や小石を浴びせられ、竹やりで行く手を防がれる。
 (最近でも、近畿地方で消火器などが投げ込まれる事件が起きています。)
 
 教会員の死の際には、自らの悲しみを超えて
 人間の尊厳、ご遺族への心配り、
 そして死とは何なのかということを告げ広めなければなりません。
 その他、日常生活においても、
 教会のみならず、さまざま場所で
 常に人間のシビアでデリケートな部分に触れながらお仕事をされています。

 母教会を離れ、さまざまな教会でさまざまな牧師を見てきた私としては、
 人生をそのものを支えてくださっている一人、
 それも人生の根幹に関わる部分をしっかりと守ってくださっているのが
 その場所に遣わされていた牧師先生であったと断言できます。

 ありったけの力を込めて、天に召された方の人生を語っておられた
 牧師先生の姿を見て、改めて感謝の気持ちがわきました。
 ありがとうございました。
 そして、これからもよろしくお願いいたします。
 
 

 
 

 
 
   

実習報告会準備

2010-10-07 23:17:55 | 授業
 明日は施設実習報告会の準備をします。
 今日は4年生の学生が来室、保育や就職のことなど、
 いろいろ話をしてくれました。
 卒業を控え、それぞれさまざまなことを考えているようです。
 確かに私もそういう時期がありました。
 このまま卒業して就職するか、学業を続けていくか。
 もっとも私の場合は、就職試験も受けましたが、
 学業を続けたいという気持ちがそれにまさっていました。
 学生たちには、自分の気持ちを正直になり、
 なおかつ他人に分からせるような
 説得力を身につけてほしいと思います。
 頑張れ4年生!

郷土の文学を楽しむ 第1回

2010-10-06 21:35:04 | 授業
 今回は、郷土の文学といっても近代文学以降のことだけを指すのではなく、
 古くは、たとえば万葉集などの書物に北陸のこと、石川のことが書かれている
 という話をしました。
 ただ文学史を学んでこなかった学生には少々難しかったかもしれません。
 次回は、「旅」をテーマに郷土の文学を論じてみたいと思います。
 
 

日本語表現法Ⅱ レポート作成

2010-10-05 08:58:45 | 授業
 日本語表現法Ⅱでは、いきなりレポート課題です。
 日本語表現法Ⅰで学んだ学習事項をすべて盛り込むというのが条件です。
 期限まで一ヶ月もありません。
 きちんとしたレポートを提出させたければ充分に期間をとるのが通常ですが、
 この授業では形式を重視します。
 授業内できちんとポイントをプリントにまとめ、口頭でも伝えますので、
 とにかく書いてみましょう。