新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

オープンキャンパスの模擬授業

2009-07-30 22:54:26 | 授業
 オープンキャンパスに登場機会が回ってきました。模擬授業のタイトルは、「金沢弁かるたで遊ぼう」です。
一見、ふざけたタイトルのように見えますが、自分なりに考えたつもりです。
 日本語表現法には、共通語と方言という学びがあります。
私の出身大学には、音声学の権威がいて、その先生がとても興味深い授業をしておられました。名古屋には8つの母音がある、方言地図を書いてみよう、警察から捜査依頼を受けた話など、今でもかなりはっきりと覚えています。
 その先生は、警察から容疑者と思われる人物の出身地を特定してほしいという依頼を受けました。
 先生は、その声の調子、アクセント、なまり具合などから、徐々に出身地を特定していきます。そして、ついにこの地域であろうという結論を導き出すことができました。
言語学とは、決して机上の学問ではないということを見事に証明されたのです。
学問というと、机上で理論を構築するという印象が強かったので、まさしく目から鱗という感じの授業でした。
 その先生の教えを少しでも再現してみたい、そういう願いを込めて模擬授業を組み立ててみました。
 高校生諸君、よかったら来てください。そして、一緒に遊びながら学びましょう。

学生諸君、お金にならないことをすべし

2009-07-29 13:55:32 | 日々新
 大学・短大に入ったら、アルバイトせざるを得ない学生もいることでしょう。
しかし、アルバイトも明確な目的(100%学費にする、読みたい本をそろえる、就職したい会社で働いてみるなど)がなければ後悔することになります。
 その人の成果がどの程度かは、模擬面接をすればよく分かります。
 明確な目的を持ち、どの程度の成果を残すことができたかを言える人がいる一方で、「お金のありがたみがよくわかりました。」といった罰ゲームをしてきたような人もいます。どちらが採用されるかは、いわずもがなでしょう。
変な話、学生時代のアルバイトの方が儲かることもあるのです。時給計算すれば、学生時代の方が収入が多かったという人もいました。
これでは、ありがたみも何もありませんね。むしろ、この程度でこんなに稼げるんだという錯覚に陥ってしまいます。気をつけましょう。
 むしろ、お金にならないことを学ぶこと。これが大切です。ピンとこないかもしれません。ややもすれば不謹慎な発言になるかもしれません。しかし、お金にならないことは、お金では買えない、ありがたいことでもあります。それは事実です。
 学生諸君、この夏、全くお金にならないことに敢えてチャレンジしてはいかがでしょうか。

心は再び山岳文学へ

2009-07-28 09:38:00 | 研究
 後輩から、「先輩、卒論で何書こうかなと思うんですが」と聞かれて、
思わず「山岳文学はいいよ。だって、毎日アルプス見ながら生活してきただろ。必要とあれば山に登るといい。」と答えたことがあります。
 今では、山岳文学の奥深さを軽視した、何とも浅はかな発言をしてしまったことに大変後悔しています。
 内村鑑三と志賀重昂の自然観の相違を始め、世界の山岳に魅せられた人、日本アルプスにこだわり続けた人など、山を愛した人それぞれがとても示唆に富んだ名文を遺しています。
 若い時期に、このことに気づいていたなら、今の私はもっとましな人間だったに違いありません。他人に不要なアドバイスをする位なら、自分の興味をもっと突き詰めておけばよかった。
 このことは教育者の端くれになった今でも同じことが言えます。自分を高めなければ学生に大切なことを伝えることができない。山は私に教えてくれます。

研究室を飛び出す 娘の自由研究のお手伝い

2009-07-26 22:30:23 | 子育て
 一足早い休暇をとって、実家である株式会社中島大祥堂の丹波工場に見学および取材に出かけました。取材といっても、私の研究ではありません。
娘が自由研究のテーマに「食品の安全と衛生」を選んで工場見学をしたいと言い出したからです。
テーマに驚いたと同時に、社長(私の一つ上の兄、昨年末から就任)と会長(父)に手紙を書いて出すということに驚きました。
見ず知らずの人や会社ならいざ知らず、兄や父というのだから、私としてもかなりの衝撃でした。
父親としてしてやれることは、工場まで連れて行って一緒に見学し、話を聞いてくることくらいです。
子どもの頃、父親に弁当を届けに行って、パート社員の方に、「ボク、工場見学やったら、事務所に行って予め許可をとってからにして」と言われたことを思い出しました。
それにしても、工場長の渡辺さんの丁寧な説明と社員の皆さんの心地よい挨拶が印象的でした。

学期末、研究室にこもる

2009-07-22 09:59:53 | 子育て
 毎年、この時期は、何かと仕事が重なるため、研究室にこもることが多くなります。
まったく異なる仕事を同時に行っているため、研究室は散らかし放題になります。(単なる言い訳ですが)
 試験の採点が終われば片付けますので今しばらくお待ちください。