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新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

いよいよ施設実習、体調管理を大切に

2013-07-23 08:42:49 | 授業
 保育実習指導(施設)の授業も残すところ後1回となりました。
 有意義な実習にするためには、まず体調管理からだということを繰り返し話しています。
 特に夏場の実習は暑さとの戦いです。実習先によっては、クーラーがなかったり、
 節電のためクーラー稼働時間を短縮したりするところもあるようです。
 まずは、その生活に慣れる必要があります。

 実習に対する態度について
 実習を消極的に捉えていると、ただ驚いたり何となく過ぎて行ったりします。
 毎日、前日夜には自分が立てた実習計画を見直し、明日のめあてを考えておくこと。
 指導職員の方々は、目的をもって動いている学生の姿に期待しています。
 以前に指導したことがきちんとできているか、少なくとも自分なりに工夫しようと
 しているかをご覧になっています。
 もし、指導されたことがきない場合や疑問点は、指導職員に相談・質問してみましょう。
 職員の方々は多忙な中でも、学生が積極的な姿勢であればきちんと答えてくださいます。

 考察する姿勢を大切に
 実習中は、利用児者に対して表面的なことにとらわれがちです。
 確かにその場その場で臨機応変に立ち振る舞うことも重要ですが、
 利用児者の表情や行動の奥にある気持ち、思いに気づいてほしいと思います。
 なぜ、あることが「できない」あるいは「しようとしない」のか。
 そこには必ず利用児者お一人お一人の性格、症状、そして心情があることを忘れないでください。
 一つでもそのことに気づけば、利用児者への関わり方が変わってくるはずです。

 

  

永遠は背負えるものなのか

2013-05-23 09:32:55 | 授業
 専門ゼミⅡで、神話の英雄伝説を取り上げてみました。
 その中で触れた一冊の本が、ジャネット・ウィンターソンの
 『永遠を背負う男』です。

 この作品の中に、ギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスと
 地球を支えるアトラスの話が出てきます。
 
 支え手である彼らが少し動いただけで、
 地上では大きな天災が起こります。
 そのスケールの大きさに圧倒されました。

 それよりも圧倒されたのは、これほどまでのスケールの大きさに
 その合間に語られる「私の物語」が負けていないことです。
 英雄も自分も世界を背負っていることには変わりないと
 読めてしまうところがこの作品の興味深いところです。

 永遠は背負えるものなのか。
 その「重荷」を降ろすとどうなるか。

 なぜだ。
 だったらおろしてみたらどうだ。

 本文太字になっている2行の言葉が読者に突き付けられます。
 
 
 
  
 
 

「したい」と「する」との違いは何か

2013-05-17 10:53:53 | 授業
 キャリアデザイン概論Ⅰの専門職の部第2回目を行いました。
 授業後回収したコメントペーパーには、「これから~したい」、
 「今後~してみたい」、「~してみようと思う」という文末表現が
 多く見られました。

 社会に出ると、こうした表現はあまり使わなくなります。
 いや、こうした表現を使用する際には、実際には「できないこと」に
 対して使われることが多いようです。
 よって、冒頭の表現をいくら書いても、信用してもらえません。

 社会では、「~したい」ではなく、「いつまでに~する」、
 「どのように~する」ということが問われます。
 つまり、 願望だけで終わらせるのではなく、
 そこに緻密な計画や強い意志をきちんと表現することが
 求められているのです。
 
 無論、そう書いたとしても、必ず達成されるとは限りません。
 しかし、そう書くことで他人に見てもらえるものを書くことが
 できるようになるのです。 

キャリアデザイン概論Ⅰ

2013-05-01 18:10:55 | 授業
 昨年に引き続き専門職(教育・保育職)就職の部分を担当します。
 今回の前半では、本学独自の実習受講条件について説明しました。
 基礎学力のない学生は実習に出ることができません。
 各自条件をクリアできるよう、計画的に学習する姿勢が
 大事であることを伝えました。
 
 後半では、教育・保育職に就くためには、専門知識や技術だけでなく、
 一般教養の力も必要であることを実例を挙げて説明しました。
 
 今回の講義で一貫して主張したことは、この時期仲間作りやサークル、
 アルバイトもいいけれど、日々の授業はもちろんのこと
 卒業後の進路についても考えてほしいということです。
 
 学生からの質問には、就職に対する漠然としたものが多くありました。
 質問することを通して、自分は何が知りたいのか、
 答えをどこに求めるのかを考えてもらえればと思います。
 調べて分かることは、その調べ方だけを提示することにします。
 
  

配慮を示す言葉

2013-04-28 09:33:17 | 授業
 次回の授業では、「配慮を示す言葉」を扱います。
 
 小さな子どもを見ると、思わず「かわいい!」、
 美味しい料理が出されたら、思わず「やばい、これうまい!」
 こうした意外な出来事に遭遇すると、知らない間に言葉が出てきます。
 
 また、「明日までに提出してください」と言われると、
 思わず、「ええーっ、聞いてないよ!」、「なんで?」、「やりたくない!」
 思ったことをなんでもすぐ口にしてしまう人もいます。

 円滑な人間関係を構築する際に、思わず声に出してしまうことで、
 相手によい印象を与えたり、逆の印象を持たれてしまうことがあります。
 逆の印象を持たれてしまった場合には、とても厄介なことになります。
 思わず声に出す前に、一呼吸おいて、ほんの少しだけ考えてみましょう。
 コミュニケーションを円滑にするコツは、こうしたほんの少し考えるところにあります。

 ほんの少しとはどういう意味でしょう。
 それが「配慮」です。自分は誰と話をしているのだろうか。
 こんなことを言って周囲の雰囲気を悪くしないだろうか。
 こんな状況の時、何て言えばいいんだろうか。
 そう考えるだけで、自分の発する言葉が変わってくるからです。

 では、なぜ「ほんの少し」なのでしょうか。
 あまり深く考えてしまうと、言葉が出てこなくなることがあるからです。
 何か言わなきゃ、でもいい言葉が見つからない……。
 焦っているうちに何も話せなくなってしまう。こんな体験ありませんか。
 私は何度もこの焦りを経験したことがあります。

 このほんの少しの「配慮」ができるよう配慮を示す言葉を学びましょう。