新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

「この力」始まる!

2016-05-12 18:25:32 | 授業
今年度から導入した小学校独自のカリキュラム「この力」の授業が始まりました。
すでに前回オリエンテーションを済ませてグループ分けもしています。
よって、今回からグループに分かれての本格的な活動開始となります。

私が入っている(入れていただいた)プロジェクトは、「絵本作りプロジェクト」。
今回は、「このプロジェクトで何がしたい?」から始めました。
もちろん、教員側で用意しているものはあるのですが、「この力」は児童一人ひとりが持つ力を伸ばす時間です。
子どもたちからは、「ずかんをつくりたい」、「し(詩集)をつくりたい」、「えほんをつくりたい」などといった
要望が出されます。

「よし、ではこれからいろんなものをつくるために、まず三小牛にあるものをみてみよう」
先生の言葉で子どもたちは一斉に緑の中に走っていきます。
「興味のあるものがあったらカメラで撮ってみよう」
子どもたちは、道端に咲く花、飛行機雲や動物のフンまで、いろんなものを見て回ります。
「先生、カメラに撮っていい」
「いいよ」
「これ押し花にしていい?」
「いいよ」

丘の上に上った子どもたち。大学の校舎に向かって大声で「ヤッホー!」と叫びます。
すると、大学校舎の向こうから山びこらしい声が。
子どもたちは大喜び。何度も何度も繰り返しては声の大きさ、言葉などを変えながら
どのように聞こえてくるかを注意深く聞いています。
動物のフンも何のフンだろう?何でここにあるんだろう?疑問が湧いてきます。
小さな野花を押し花にしながら、「これって何ていう花かな?」などと首をかしげます。
こうした経験が一人ひとりのオリジナルな絵本作りにつながっていきます。

保育の場において、晴れた日の外遊びでは日常的に見られる光景です。
なぜ、そのような「遊び」を小学校で敢えてするのでしょうか。
それは、単純に就学前教育がそれだけ重要だからです。
小学校においても、学びにつながる「遊び」ができるということを
児童一人ひとりに知ってもらいたいと考えています。
そして、それぞれが持つ力を伸ばしてほしいと願っています。

小学校の音読発表会から大学生の発言を考える

2016-05-11 12:27:59 | 授業
小学校のあるクラスでは、国語の授業で音読発表会を行っています。
グループに分かれて、音読する範囲や読み方などを話し合い、いざ本番へ。
発表会ということもあり、いつになく緊張する児童も。
しかし、グループごとに工夫された点がよく分かる音読に先生も納得されていました。
 
国語の授業では、自分の意見は単語だけという断片的にではなく、
最後までまとまりのある文章でしっかり伝えるということを指導しています。
講評を求められたので、「伝え合う」ことについて短く話をしました。

大学の講義について学生にその反応を聞くと、
時折断片的な表現で済ませようとしたり、
「分かりません」と簡単にやり過ごそうとしたりする場面に遭遇します。
学生がスピーチをする場面でも、ただ原稿を読んでいるだけ、
語りかけも工夫も感じられない話を聞くことがあります。

せっかく小学校でしっかりと発言する習慣を身に付けているのだから、
臆せず自分の考えたことを相手に伝わるように話してほしいものです。
こちらとしては、ただ聞きたくて聞いているわけですから。

学生諸君、自分の主張を世の中に響かせてみよう!
君の話に、真剣に耳を傾けている人間がここにいる。



4月から小学校で働いています

2016-05-07 14:33:09 | 日々新
今年4月に辞令が下り、大学に籍を置きながら小学校で働くことになりました。
交付式から1か月余り、現在慌ただしくも楽しい毎日を過ごしています。

小学校に移ってみての第一印象は、「授業が短い」ということです。
1限の授業時間が大学の半分ということもあり、登校から下校まであっという間に時間が過ぎていきます。
これまで授業は90分間という生活が長かったせいか、小学校でのタイムスケジュールにはまだまだ慣れません。

次に、体を動かすことが多いこともあり、精神衛生上とてもよいということです。
研究室に閉じこもって仕事をすることが多く、驚くほど体力が弱っていました。
お昼休みに児童とともにボール遊びなどをすると、体力が少しずつ回復してきたような気がします。

ゴールデンウィークも終わり、小学校での生活も本格化します。
児童一人ひとりが毎日学び多い学校生活を送ることができるよう、全力でサポートしていきたいと考えています。