新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

授業というガム、噛む?噛まない?

2013-07-25 18:20:19 | 授業
 大学の授業や教員の指導内容はチューイングガムに似ています。
 内容が高度な場合は、それなりの時間を割いて予復習する時間が必要です。
 また、一度聞いただけ(ノートに書いただけ)では分からない講義もあります。 
 そんな時、あなたが学生だったらどうしますか。
 
 そのまま放置していたら、ガムの味も分からないまま「そこにあるだけ」になってしまい、
 やがては香りもなくなり固くなって食べられなくなります。もちろんノートも無用の長物。

 しかし、実際に口に含んで噛んでみます。
 少し固いガムも、咀嚼、噛んでいるうちに柔らかくなり、香りが口いっぱいに広がります。
 講義内容を何とか理解しようと、辞書や事典で調べたり、紹介された文献を実際に読んでみると、
 講義では分からなかったことや思いもしなかったことが何となく分かる程度かもしれません、
 少しずつではあるけれど、分かるようになってくる。分かるまで噛み砕いて理解しようとする。

 味がしなくなったらすぐに捨ててしまう人もいます。
 しかし、噛んだガムを膨らませて風船を作ることができます。
 形の大小、耐久性、割るタイミングなど自分で考えながら膨らませることができます。
 そして、それは自分だけが楽しむだけでなく、誰かが自分の膨らませた風船を見ているかもしれません。
 これが、学習内容のアウトプット、すなわち成果発表です。
 もちろん、当面はテストやレポート、口頭試問などですが、
 自分で学んだことをどのように生かしていくか、それは自分のこれからの人生次第です。
 そうっと、紙に包んで捨ててしまうか、大きな音を弾かせて周囲の人をあっと言わせるか、
 それは人それぞれに異なるでしょう。
 しかし、しっかり噛んだこと(学んだこと)は確実に顎(頭)を鍛えたことになります。

 学生諸君、噛むのも噛まないのもあなた次第です。
 
 
 
 

  

金沢こども見守りネットワークに参加して

2013-07-24 03:20:53 | 社会活動
 世話人を務めている父親の会を代表して市が主催しているこども見守りネットワークの
 代表者会議に出席してきました。
 内容は詳しく申し上げられませんが、この会議はこども総合相談センターを中心に
 市や民間団体がさまざまな立場から子どもを見守ろうという共通理解の場です。
 一見あまり関係のないように見える父親の会もこうしたネットワークに入ることは
 とても意味のあることだと感じました。
 父親の会でも機会があれば、子どもを見守ることの意味について
 話し合う場を持つ必要性を強く感じました。
  
 
 

いよいよ施設実習、体調管理を大切に

2013-07-23 08:42:49 | 授業
 保育実習指導(施設)の授業も残すところ後1回となりました。
 有意義な実習にするためには、まず体調管理からだということを繰り返し話しています。
 特に夏場の実習は暑さとの戦いです。実習先によっては、クーラーがなかったり、
 節電のためクーラー稼働時間を短縮したりするところもあるようです。
 まずは、その生活に慣れる必要があります。

 実習に対する態度について
 実習を消極的に捉えていると、ただ驚いたり何となく過ぎて行ったりします。
 毎日、前日夜には自分が立てた実習計画を見直し、明日のめあてを考えておくこと。
 指導職員の方々は、目的をもって動いている学生の姿に期待しています。
 以前に指導したことがきちんとできているか、少なくとも自分なりに工夫しようと
 しているかをご覧になっています。
 もし、指導されたことがきない場合や疑問点は、指導職員に相談・質問してみましょう。
 職員の方々は多忙な中でも、学生が積極的な姿勢であればきちんと答えてくださいます。

 考察する姿勢を大切に
 実習中は、利用児者に対して表面的なことにとらわれがちです。
 確かにその場その場で臨機応変に立ち振る舞うことも重要ですが、
 利用児者の表情や行動の奥にある気持ち、思いに気づいてほしいと思います。
 なぜ、あることが「できない」あるいは「しようとしない」のか。
 そこには必ず利用児者お一人お一人の性格、症状、そして心情があることを忘れないでください。
 一つでもそのことに気づけば、利用児者への関わり方が変わってくるはずです。

 

  

北陸キリスト教文化史探訪

2013-07-13 09:13:14 | 社会活動
 昨年まで好評だった北陸学院大学地域教育開発センター(REDeC)主催の
 「金沢キリスト教文化史探訪」ですが、今年からその地域を拡大して、
 「北陸キリスト教文化史探訪」を企画しました。
 今回はその第1回、「婦人宣教師亜武巣マーガレットの生涯と働き」をテーマに
 金沢からバスで富山まで移動し、富山鹿島町教会で行われる講演会に合流します。
 金沢ではあまり知られていない「亜武巣マーガレット」ですが、
 大正期から終戦後まで富山の各地で宣教し、幼児教育の礎を築きました。
 今回は、彼女の生涯と働きについて探訪し、講演を聞きます。
 
 詳細の問い合わせ、参加申し込みは大学のFAXもしくはメールでお願いいたします。
 FAX 076-280-3851
 Email redec@hokurikugakuin.ac.jp

 講座 北陸キリスト教文化史探訪
 テーマ「婦人宣教師亜武巣マーガレットの生涯と働き」 
 日時 9月21日(土)12:00~18:00
 場所 集合 金沢(金沢駅西口) 富山(富山鹿島町教会)
    訪問予定地 アームストロング青葉幼稚園、富山二番町教会など
 講演 堀江節子氏(著述家 『日本人になった婦人宣教師 亜武巣マーガレット』著者)
 対象 保育者、一般市民
 費用 無料
 コーディネーター 中島賢介(北陸学院大学人間総合学部教授)
 

講座「子どもの本を読み直す」

2013-07-12 09:27:12 | 研究
 秋に2つの保育園で行う「子どもの本を読み直そう」講座の準備をしています。
 今回は、大塚勇三再話、赤羽末吉画『スーホの白い馬』を取り上げます。
 この作品は、保育所幼稚園では絵本として読みますが、
 小学校では国語の教材としても用いられています。
 その両方を読んだ方もいらっしゃれば、どちらかだけ読んだ方も、
 もしかしたら両方とも読んだことがない方もいらっしゃるかもしれません。
 だからこそ、読んでみたい、読み直してみたいのです。

 当たり前のことですが、子どもの教育は、
 幼保の現場で完結するものではありません。
 また、教育は小学校以降で考えればよいということでもありません。
 教育は本来幼保と小学校、さらには中学高校と一本筋の通ったものです。
 ただ、子どもの発達段階、学ぶ時期があるため、何か違うような感じがするだけなのです。
 
 本来は、それぞれ現場の教員は、自分のしている保育教育活動が
 子どもの将来にどのような影響を与え、今後どう生かしてほしいのかを
 考えるながら行うべきであり、教員全員がそのことを意識して教育しなければ
 学校間の連携など不可能です。

 しかし、それぞれの現場教員は日常の業務に忙殺され
 そのことを考えるのが極めて困難であるというのが現状でしょう。
 今回の講座を通して、保育者教育者の皆様に少しでもそのことを考える時間を
 提供できたらと考えています。