新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

明日前期授業最終日

2010-07-29 23:44:58 | 授業
 本来ならば、「本日前期授業終了!」と宣言するところですが
 明日補講が3コマ入っています。といっても1コマの授業と単位認定試験2コマだけなのですが。
 全国の大学・短大では、半期に15回必ず授業をしなければならないという規則があります。
 研究出張や学外業務があると、その分こうした予備日に補講を行う必要があります。
 「量より質」と言いたいところですが、「質」を図る客観的な指標がないため、
 「量」すなわち授業時間数で考えるしかないということのようです。

 私が所属している学科では、国家資格や免許を取得できるということもあり、
 休みを待っていたかのように実習が入ります。
 実習期間になると、私のような実習担当教員には巡回指導が待っています。
 学生の実習先を訪れ、学生の実習状況を確認し、園長や施設長、担当保育士へのヒアリング、
 そして実習生に適宜アドバイスなどを行う指導です。
 ですから、ある意味通常授業より忙しくなるわけです。まだまだ気が抜けない毎日が続きます。
  
 

単位認定試験真最中 

2010-07-26 23:04:09 | 授業
 現在、単位認定試験真最中。学生が俄然やる気を見せています。
 教員からすれば、普段から真面目にやっていれば……と言いたいところですが、
 学生からすれば、やるべきことは短期決戦で済ませてしまおうということなのでしょう。
 私も学校という学校はすべて劣等生でしたから、気持ちは学生時代成績優秀だった先生方より分かるつもりです。
 「もっと要領よく……」などと、野暮なことは言いません。
 ただ、自分が本当に面白かったと思う授業くらいは頑張ってほしいと思います。
 私が学生時代夢中になった授業は比較文学でした。
 目先のことに心を奪われず、本質的なものにこそ価値があるのだということが分かりました。
 その本質は、国は文化や言語を越えていくものであり、
 その本質から文学を捉えればいいんだと教えてくれたのが比較文学でした。
 学生時代は、自分が学ぶ学問の魅力が分かるだけで十分ではないかと私は考えます。
 単位認定試験の「出題されるもの、されないもの」といった瑣末なことに関心を寄せるのではなく、
 その授業にどれだけ魅力を感じる努力ができたか自己採点することの方が大事だと思います。
 
 
  

「熱い」夏!頑張れ高校野球

2010-07-23 17:38:39 | 日々新
 同じ学校法人である高校がベスト16に入りました。
 いつも大学グランドで練習している姿を見ています。
 創部4年目にして、やっとここまで来たかという人もおられるようですが、
 前回まではいきなりシード校や強豪校と当ってきたため、1勝もできなかっただけです。
 今回は、実力が発揮できていることもあり、私は順当に勝ち上がっているなと実感しています。
 それにしても、よく「応援していると人が変わりますね」と言われます。
 私にしてみればどれもが私に違いないのですが・・・・・・。
 前任校が他県代表となりました。まだまだ「熱い」夏が続きそうです。
 

ミクロとマクロ バランスのとれた視点

2010-07-10 23:57:50 | 研究
 昨日、本日と2つの講演会・シンポジウムに参加しました。
 昨日は、EUにおける教育政策についての講演を聞きました。
 ヨーロッパのあらゆる問題について言えることですが、もはや一国内の問題として考えることは できません。
 EU、更に広げてヨーロッパ圏内における問題という考え方で捉えなければ、
 一国の問題が解決しないということを強く感じることができたお話でした。
 
 本日は、自然と関わることを通して子どもを考えるといったシンポジウムに参加しました。
 3人の発表者が、それぞれの勤務先における保育・教育の中で自然を通して子どもが何を学んでいるのか、
 子どもの発達の中に自然がどのように作用しているかということについて話されました。
 どの発表も、それぞれエピソード記述を通して語っておられました。
 日頃慌しい保育・教育活動の中で、ほんの一場面を切り取ったり、その場面をつなげたりすることは、それ自体とても困難な作業です。
 しかし、その描写が細かければ細かいほど、保育・教育者の視点が明確になり、さまざまなディスカッションに反映することができます。

 こうしたグローバルな視点で考えることと微細なことにも気を配ることの両方ともとても重要な考え方であることが実感できました。
 また、研究者の視点として、こうした正反対にも思える視点の両方をバランスよく持つことが大切であると再認識できました。

書く姿勢について

2010-07-09 09:28:09 | 授業
 椅子に腰掛けてください。
 背筋を伸ばしてください。
 鉛筆を持ってみてください。
 では、紙に字を書いてみましょう。
 
 ここまでは、小学校1年生によくある光景です。
 書写教育の基本は「姿勢」です。
 しかし、ほとんどの人がいつの間にか姿勢が崩れ、学生になるといろんな書き方をしています。
 机にペタッと顔をつけるようにして書く人。足を組んで書く人。髪の毛を気にしながら書く人。頬杖をして書く人。
 私はそこでふと気がつきました。
 学習指導要領では、書写教育が国語に位置付けられているのですが、高等学校では芸術になるので、
 国語では書写教育そのものを本格的にやったことがなかったということに。
 
 書く姿勢は、日常生活の基礎から芸術という特化された場における行為になっています。
 「いちいち書き方までうるさく言わなくても」という意見も分かります。
 ただ、子どもたちのお手本になる教師が変な姿勢で書いているというのは問題があります。
 まずは、指導する私自身の書き方を時々点検してみる必要があると改めて感じました。