東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

旧川越街道~板橋、練馬、和光~その二十五(和光〈一〉)

2014-09-12 19:17:11 | 東京以外の町
さて、旧川越街道に戻る。笹目通りと交差すると、再び道は少し下っていく。この坂を暗闇坂という。今は道沿いにマンションも建っていて、その名の由来も想像出来ない街中になっている。そして、少し行ったところで街道と直交する暗渠があった。谷中川という川で、越戸川に合流して新河岸川へ注ぐ。


歩いて行くと、巨大な屋根がまず目に飛びこんできた。一体?と思うほどのスケール。これは、柳下家の代官屋敷で、屋根こそトタン葺きに直されているものの、200年ほど経過しているという。


とにかく巨大で、圧倒される。そして、相当に手を入れて使い続けられているという点でも、すごい。これ程のスケールの木造建築は、東京の近郊で見ることの出来るところはそう多くはない。お寺などはともかく、それ以外では珍しいと思う。


その少し先にも、こんな屋敷がある。こちらはまた、街道筋の面影がそのままとしか言い様のない姿。


門の横に蔵がある。端正な佇まい。


門も立派なもので、年代を感じる。


街道に向いた建物。手を入れられて使われ続けているという点では、こちらも同様。非常に美しい。


その玄関回り。戸袋の部分だけに土壁が使われている。


すっきりとしたプロポーションで、きれいな木造建築である。こんな建物が、都区内から一駅先までいけば見ることが出来るというのが、なかなかすごい。これまで和光のことはあまりよく知らずにいたのだが、すっかり心惹かれる町になった。


その全貌。一部の建物がと言うわけではなく、全体がほぼ昔のままで残されている事が分かる。


旧川越街道と、昭和の初めに拓かれた川越街道新道の交差点。振り返って見たところで、街道は奥から来て、右手に向かう。新道は今は県道になっており、国道254号線は街中をバイパスして行く。


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