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真・女神転生imagine-JZ13(バックアップ)

Broachで投稿していた記事のバックアップです。

やってしまった

2012-05-09 22:58:27 | アニメ・マンガ・TV
5巻の2冊目を買って来てしまった…。
以前新刊を買う時に中身(最初の1ページ)を読んで、コレ持ってる、と確認してたのに…
なぜ今日になって大喜びで買ってしまったのだ?!

以前にチラと触れたことがありますが、香月日輪氏の『妖怪アパートの幽雅な日常(講談社作品ページ)』シリーズ。
ジャンルは児童文学なのですが、普通に小説として大人が(!)楽しめます。
(こんなものを子供に読ませても、良さが理解できるとは思えぬぞ)
私は文庫で読んでいるので、現在の最新刊は7巻です。
(単行本では全10巻で完結、のはずです)

なんか、コミカライズもされてるみたいだから、とりあえず自分のブログではこのジャンルでご紹介ね。

以前書いた時には詳しい内容には触れませんでした。
それは、読んだ人によって印象が変わるだろうな、と思った作品だからです。

あらすじは、両親をいっぺんに事故で亡くしてしまった高校生・夕士が一人暮らしを始める所から始まります。
なんやかんやで入居が決まったアパートは古くてボロい、通称「妖怪アパート」。
だが、入居してみたら、他の住人は本当に妖怪だった!
というお話。

楽しい妖怪たち(+妖怪みたいな人間たち)に翻弄されながら夕士が成長していく所が大筋のストーリーですが、
視点をどこに合わせて読むかで、全く印象が違う物語になります。
児童文学にありがちなのは子供を主人公にして子供の目線でのみストーリーが進むモノですが、
この作品はいろんな視点から読めるんですよ。
夕士本人、夕士の周りのクラスメイトや友達、(←ここまでは子供目線)
アパートに住む、または学校の教師など人間の大人たち、人間以外のモノたち。
それぞれの視点のコントラストがはっきりしているんです。
だからこそ大人にも人気があるようで。

大人になった人が大人の視点で読むとしても、
たっぷりと感情移入して読むか、登場人物たちのように温かい目で見守るか、で変わると思います。
楽しい出来事がいっぱいだね、という感想もあるでしょうし、この登場人物のような大人になれるだろうか、と思ってみたり。
本当に色々な角度から色々な形に見える作品だと思います。

文体としてはシンプルでとても読みやすいので、その点では児童文学だと思います。
ですが、1冊1センチ弱の厚みの本なのに、中身が異常に濃い!w
本当に面白いので、ぜひとも図書館で借りて読んでみてください。(いや買え。)