CoFesta IN Shanghaiでお世話になったアニソン界のトップスター
JAM Projectの遠藤正明さんに同行して宮城県石巻市に行ってきました。
石巻は遠藤さんが高校時代までを過ごしたふるさと。
今回の震災で大きな被害を受け、家族や友達も被災しました。
仙台から車で石巻市内へ。
街は最初なんの変わりもなく見えたのですが、海岸に近づくにつれ様子は一変。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ee/d8f588161435ce1e4391369e1dd38123.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/51/e2856280ad1cedac1b9948a07d6b8dc1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/32/06c5a637dc8a6fe8b83050675ee22e64.jpg)
まるで空爆を受けた戦場のような風景が目に飛び込んできました。
今回、地震で倒壊した建物はほとんどなく、津波さえ来なかったらこれほどの被害は出なかったそうです。
遠藤さんの実家があるのは市内から少し離れた牡鹿半島の寄磯という集落です。
国定公園に指定された美しい土地。
小さな漁村が点々とあったのですが、
そのほとんどが津波に流され今では跡形もありません。
昔から津波の恐ろしさを知っていた住民は直ぐに高台に逃げました。
お母様もなんとか無事だったのですが、
数日間はそこに取り残され自衛隊のヘリコプターで救出されたそうです。
避難所となっている小学校には現在50人ほどが暮らしています。
電気が復旧したのは私たちが訪れた前日、
お風呂はボートに乗って自衛隊の軍艦まで行くそうです。
届けられた支援物資でなんとか食べては行けるのですが、
自宅や職場を失い、いつになったら普通の生活に戻れるのか、
まだ全く見通しは立たないと言っていました。
石巻市内、北上川の河口の中州には石ノ森萬画館があります。
ここは石巻が生んだヒーロー、シージェッター海斗のテーマソングを歌う遠藤さんにとって大切な場所でした。
そしてここで働く木村さんは、遠藤さんと同級生。
遠藤さんがその安否を心配していた大切な友人の一人です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/dc/d0c7170cf455b07276d702bc9d9d98bf.jpg)
地震が起きた時、近くの魚市場にいた木村さんは急いで萬画館に戻りました。
従業員やお客さんを避難させ、自分も川を挟んだ高台にある日和山に急ぎました。
「あと10秒遅かったら・・・」
巨大な津波が木村さんの目の前に迫り、間一髪で助かったそうです。
明るく笑いながら話してくれましたが、
聞いているこちらの背中が凍り付きました。
「でも私が特別じゃないんですよ。生き残った人はみんな同じような経験をしています」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3a/1765bb436e6dd419e4ae9dad25d1d8d4.jpg)
そんな友人を遠藤さんはきつく抱きしめました。
「いつも当たり前に思っていたことが、当たり前じゃないんだと気づきました・・・」
何度も何度もその肩を抱き、嬉しそうに笑いました。
僕がこの人と出会えたのも、奇跡なのだと実感しました。
少しでも石巻の人々を元気づけたいと遠藤さんは
JAM Projectの盟友、影山ヒロノブさん、きただにひろしさんと共に
再開されたばかりのイオンショッピングセンターでチャリティーコンサートを行いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/3f/c7216928147773d2966297d8b3034a81.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/85/67487f7f65972e4ae7ae58db8ba425c3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/50/951cd9b2611e85ba545f2fc8be49194c.jpg)
集まった2000人近い観客の前で熱唱し、握手会が行われました。
一人一人の手を固く握りしめ、言葉を交わします。
最後の方ではいつしか握手がハグになっていました。
今、あなたに会えるのは奇跡なんだ・・・
その奇跡に感謝し、大切にするべきなんだと改めて思いました。
そして、もう一つの奇跡。
実は遠藤さん木村さんと僕は同級生だったこと。
今回のスタッフには他にも同級生が沢山いました。
「えー!もっと先輩だと思ってましたよ」
一気にみんなと親近感が湧きましたが、
僕はそんなに老けて見えるのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/82/95cc20c66ac71f3120f13bbf78604474.jpg)
左からイオンの担当者、イベント制作の鈴木さん、萬画館の木村さん、遠藤正明さん、マネージャーの桑垣さん、私
「もうすぐ子供の日なのに鯉のぼりがどこにも無かったんですよ」
木村さんは瓦礫の掃除をしながら萬画館の横に鯉のぼりを掲げました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/31/8a8bfbe8c0f90b28d7d1e7651d751851.jpg)
「いつかこの萬画館でアニソン歌手を沢山集めてライブをしよう!」
遠藤さんは木村さんとそんな夢を話し合っていました。
そんな夢を実現させるのが、生き残った者に与えられた使命なのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/2d/d2f63285de1f64af69b9cdc32c863916.jpg)
大きな被害を受けた海岸部で奇跡的に残った萬画館(奥の白い建物)
JAM Projectの遠藤正明さんに同行して宮城県石巻市に行ってきました。
石巻は遠藤さんが高校時代までを過ごしたふるさと。
今回の震災で大きな被害を受け、家族や友達も被災しました。
仙台から車で石巻市内へ。
街は最初なんの変わりもなく見えたのですが、海岸に近づくにつれ様子は一変。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ee/d8f588161435ce1e4391369e1dd38123.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/51/e2856280ad1cedac1b9948a07d6b8dc1.jpg)
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まるで空爆を受けた戦場のような風景が目に飛び込んできました。
今回、地震で倒壊した建物はほとんどなく、津波さえ来なかったらこれほどの被害は出なかったそうです。
遠藤さんの実家があるのは市内から少し離れた牡鹿半島の寄磯という集落です。
国定公園に指定された美しい土地。
小さな漁村が点々とあったのですが、
そのほとんどが津波に流され今では跡形もありません。
昔から津波の恐ろしさを知っていた住民は直ぐに高台に逃げました。
お母様もなんとか無事だったのですが、
数日間はそこに取り残され自衛隊のヘリコプターで救出されたそうです。
避難所となっている小学校には現在50人ほどが暮らしています。
電気が復旧したのは私たちが訪れた前日、
お風呂はボートに乗って自衛隊の軍艦まで行くそうです。
届けられた支援物資でなんとか食べては行けるのですが、
自宅や職場を失い、いつになったら普通の生活に戻れるのか、
まだ全く見通しは立たないと言っていました。
石巻市内、北上川の河口の中州には石ノ森萬画館があります。
ここは石巻が生んだヒーロー、シージェッター海斗のテーマソングを歌う遠藤さんにとって大切な場所でした。
そしてここで働く木村さんは、遠藤さんと同級生。
遠藤さんがその安否を心配していた大切な友人の一人です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/dc/d0c7170cf455b07276d702bc9d9d98bf.jpg)
地震が起きた時、近くの魚市場にいた木村さんは急いで萬画館に戻りました。
従業員やお客さんを避難させ、自分も川を挟んだ高台にある日和山に急ぎました。
「あと10秒遅かったら・・・」
巨大な津波が木村さんの目の前に迫り、間一髪で助かったそうです。
明るく笑いながら話してくれましたが、
聞いているこちらの背中が凍り付きました。
「でも私が特別じゃないんですよ。生き残った人はみんな同じような経験をしています」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/3a/1765bb436e6dd419e4ae9dad25d1d8d4.jpg)
そんな友人を遠藤さんはきつく抱きしめました。
「いつも当たり前に思っていたことが、当たり前じゃないんだと気づきました・・・」
何度も何度もその肩を抱き、嬉しそうに笑いました。
僕がこの人と出会えたのも、奇跡なのだと実感しました。
少しでも石巻の人々を元気づけたいと遠藤さんは
JAM Projectの盟友、影山ヒロノブさん、きただにひろしさんと共に
再開されたばかりのイオンショッピングセンターでチャリティーコンサートを行いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/3f/c7216928147773d2966297d8b3034a81.jpg)
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集まった2000人近い観客の前で熱唱し、握手会が行われました。
一人一人の手を固く握りしめ、言葉を交わします。
最後の方ではいつしか握手がハグになっていました。
今、あなたに会えるのは奇跡なんだ・・・
その奇跡に感謝し、大切にするべきなんだと改めて思いました。
そして、もう一つの奇跡。
実は遠藤さん木村さんと僕は同級生だったこと。
今回のスタッフには他にも同級生が沢山いました。
「えー!もっと先輩だと思ってましたよ」
一気にみんなと親近感が湧きましたが、
僕はそんなに老けて見えるのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/82/95cc20c66ac71f3120f13bbf78604474.jpg)
左からイオンの担当者、イベント制作の鈴木さん、萬画館の木村さん、遠藤正明さん、マネージャーの桑垣さん、私
「もうすぐ子供の日なのに鯉のぼりがどこにも無かったんですよ」
木村さんは瓦礫の掃除をしながら萬画館の横に鯉のぼりを掲げました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/31/8a8bfbe8c0f90b28d7d1e7651d751851.jpg)
「いつかこの萬画館でアニソン歌手を沢山集めてライブをしよう!」
遠藤さんは木村さんとそんな夢を話し合っていました。
そんな夢を実現させるのが、生き残った者に与えられた使命なのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/2d/d2f63285de1f64af69b9cdc32c863916.jpg)
大きな被害を受けた海岸部で奇跡的に残った萬画館(奥の白い建物)
お写真ありがとうございます。
母の親戚一同も、ヘリコプターで全員助けられたらしく、遠藤君のお母様の話の文章を見て泣けてきました。
生かされたのだと思います。
奇跡です!
さらに奇跡は、続き・・
私も、皆様と同じ年齢です(苦笑)
あまりの被害の大きさに、頭の中は今でも混乱が続いています。
今までの平和ぼけが吹き飛び、できる仕事を精一杯やらなければと、思い知らされました。
43歳、正に働きざかりだと感じています。
また石巻へは行ってこようと思っています。